ワコーズのATプラスという添加剤を買ってみました。
こちらは変速フィーリングを向上してくれる添加剤となっています。
ATっていうのはその名の通りオートでギヤを変速してくれるミッションです。
マニュアルのようにクラッチペダルがないので、2ペダルで基本エンストもしません。
しかしながら、使い込んでくるとATはギヤが変速する時に結構な衝撃が出る時もあります。今回はそんな変速ショックの話です。
目次
変速ショックが大きいATは何が起きてるのか?
ATの中にはシフトソレノイドと呼ばれるバルブが付いています。
油路を切り替えているものですが、ATFを交換しないでいると、このソレノイドバルブの動きが悪くなってきます。
すると、シフトショックが大きくなるという症状につながります。
マニュアル車でイメージするとわかりやすいです。エンジンを一定の回転数でキープしておいて、いきなりクラッチをつなぐと
ガツン
とかなりの衝撃が伝わります。これと似たようなことがATでも起きているわけです。
シフトアップがイメージしている通りに行われず、意図せぬタイミングでソレノイドバルブが動いて油路が切り替わる。
するとガツンというシフトショックにつながる。原因はATFの劣化が挙げられます。普段サラサラなATFが、ずっと使い込まれると、やはりドロドロとスラッジを含んできます。
すると、油路がうまく切り替わらなくなり、こういうシフトショックにつながる。
もちろんミッション内部が駄目になってる場合、この手の添加剤を入れてもダメです。
シフトショックを取り除きたいのであれば、徹底的なミッション内部の清掃。いわゆるATFの圧送交換が効果的です。
ATFが原因でATが壊れると
ATFが起因となり、ATが壊れるとどうなるか?
殆どがミッション内部が駄目になってるので、基本的には載せ替えになってきます。
ただし、載せ替える時はオイルラインを入念に掃除しないといけません。
リース車などでは、ATを載せ替える時にラジエターの交換も支持されます。何故ラジエターまで交換するのかというと、ATFをラジエターで冷却しているからです。
よく見ると、ATからホースが2本出ていてそれがラジエターにつながっています。
ラジエターの中にATFを通して冷却しているからです。
リース車などではATを交換する時は、ラジエターも交換せよ!という指示がでることがあります。
もちろんリース会社によって対応は異なりますけど。
何故そこまでするかというと、ATFが起因となったATの故障では、古くてスラッジがが溜まったATFを完全に除去しないと、新しいミッションも壊してしまうからです。
ターボと同じですね。ターボもブローした時、オイル管理が不備の場合は、エンジンを徹底的にフラッシングして、パイピングは全部交換するのが基本です。
ATも出来る限りラインを清掃・交換が必須なのです。
ということで、今度自分の車にATプラスを入れてみます。特にショックが大きいとかそういうことではないのですけど。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。