車に乗っていて、段差を乗り越えた瞬間に
「ゴトン」
という異音がする。お客さんからかかってくる異音の依頼で多い相談です。
この段差を乗り上げてゴトンという音ですが、原因はどこかのジョイント部分がへたっているサインです。中でも一番多いのがスタビライザーのリンクロッド。
フロントにスタビライザーが付いている車は、ロアアームとスタビライザーを接続する部分としてリンクロッドを使っています。このスタビリンクがかなりの確率で異音を起こします。
スタビライザーのリンクロッドは写真のようにゴムブッシュとワッシャ・長いボルトなどで構成されているものもあれば、ボールジョイント形状になっているものもあります。
どちらにせよ異音の原因になってきます。
こちらはまだ異音がでる前の状態。
これがへたると
こうなります。写真は三菱コルトのものです。コルトはこのスタビリンクがよくダメになる。
ボルトが直接ロアアームと干渉するので、ゴキンという音が発生します。
ある程度年数が経ってきたら交換をオススメするロッドですが、錆びついてしまうと外すのが非常に大変になるケースがあります。
いい場所で折れてしまえば外すのは楽ですが、変な位置で折れたりすると場合によっては溶断をしないといけないこともあります。
10年10万キロはもたないケースがほとんどなので、折り返しの5万キロを越えてきたらそろそろ交換をかんがえてもいいかもしれません。
ちなみに部品代はロッド形状になってるものは片側3000円〜5000円程度。ネジとブッシュで構成されているものは片側2000円程度です。
DIYで交換するならネジが回る、錆び付く前に交換しましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。