第73回の自動車技術会賞にて、出光が開発したエンジンオイルのアッシュフリーが受賞しました。
以前こちらのオイルが開発されたというニュースが流れた時も紹介しました。
ディーゼルに救世主!出光からDPFを守るアッシュフリーオイル販売!
簡単に説明すると、DPFを長持ちさせてくれるオイルになります。
近年クリーンディーゼルのDPFの故障について頭を悩ませている運送業者さんや整備士は多いと思います。
僕もその一人で、例えば整備を受け持っている運送会社が複数あります。その中の1社は公的なものをルート配送している業者です。
2tや3tベースの車を15台くらい所持していて、何かあったらすぐに対応しないといけません。運んでいる荷物が公的な物資なので、
万が一の時の代車なんていうのもないんです。というのもコンテナの中が特殊形状になっていて、普通のラッシュレールだけじゃなく、荷物をきっちり運べる専用設計だから。
こういったトラックが立ち往生すると、非常に困ります。DPFの再生が頻繁になってきたりすると、こちらもドキドキするわけです。
そろそろインジェクタも危ないのかなって。
そんなトラックに救世主的なオイルとして開発されたのが、このアッシュフリーと呼ばれるオイルです。
今のディーゼルにはDPFと呼ばれる触媒が付いています。排ガスの粒子状物質を捕集するフィルターです。
このすすに関しては、強制再生や自動再生をすることで焼き切る事ができています。
金属系添加剤由来の粒子は残留し、フィルターの目詰まりを引き起こしてしまうんです。
ここに着目したのがアッシュフリーというオイル。
今までののディーゼルエンジン油で必須成分とされてきた金属系洗浄剤や金属系耐摩耗剤を使わずに、独自開発の添加剤などを駆使し、金属非含有のエンジンオイルとして誕生しました。
DPFってハイエースクラスでも交換すると軽く30万近くかかってきます。
非常に高価な部品で、中身を分解して洗浄できることもあれば、完全に目詰まりして中のハニカムを押し出してきていたりすると交換しないとだめです。
車体が大きなトラックはもっと費用がかかります。
出光のHPでも試算ができるようになっています。
実際に一般販売されているアッシュフリーはリッターで単価が1300円前後になるようです。これは通常のDH-2のおよそ2倍弱といった価格になります。
2tトラックに使われるオイル量って、6L〜9Lくらいが多いですね。
単価が高いので、ある程度長く使ったほうがいいと思います。途中でDPFの故障など心理的ストレスも減るのでトータルで見れば費用削減にもなると。
このアッシュフリーですが、DL-1規格でも出してほしいなと思います。
もう少し単価が安くてDL-1規格で出てくれば、ハイエースやキャラバンなどにもつかえますから。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。