本日はよくある修理のひとつを紹介。大雨が降るとエンジンがかからなくなる。
といった修理依頼が多発する車があるんですよ。
それは三菱のミニキャブという軽トラック。U42Tという形式のものです。
この日もそうでした。雨がすごく降ってきて、そろそろ一件くらい来るかな?と思っていたら。
電話が鳴った。
「道の駅○○で車を止めていたらエンジンがかからなくなったから引き上げて欲しい。」
車種を聞くとやはりU42Tだった。現場へ後輩と2人で駆けつけました。
大雨の中、症状を確認するとセルは回っているが、火が飛んでいない。
とりあえずびしょびしょになったプラグをはずしてライターであぶって乾燥。
次に行ったことはディスビのキャップをはずしたことだ。
実はこの車、点火時期を合わせるとき用に荷台に整備用の脱着パネルがあります。
長方形のものなんですが、ミッションのサービスプラグをはずして、フライホイール側で
点火時期をあわせる車種なんですが、この整備用のサービスパネルに問題があるんですよ。
長年使って錆びてくる車両などは、ここから下に水が滴り落ちる。一応ゴムパッキンもあるんですが硬くなっていたらなおさら。
そして水が滴り落ちる下はディストリビューターなのです。つまりディスキャップの中が
大体水が入って火が飛ばなくなってしまっているのがエンジンがかからない原因。
ボクは自作のステーを作って、ディスビのネジで締め付けられるディスビのカバーをつけてあげる。
そうすると中に水が入らなくなる。
この車両もそうでした。すぐにディスビキャップをはずし、乗ってきた車のヒーターで中を乾かして装着。クランキングするとあっけなくかかるエンジン。
大雨が降るとエンジンがかからなくなる車。大体電気系統が多いかなと思います。
参考までに。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。