スズキが大々的にリコールを出した、イグニッションスイッチの交換をやってみました。
不具合の内容
イグニッションスイッチにおいて、接点部に使用するグリスが不適切なため、可動接点が固定接点から離れる際のアーク放電の熱によりグリスが炭化することがあります。そのため、そのまま使用を続けると、グリスの絶縁性の低下と可動接点の摩耗による金属粉の堆積により接点間が導通し、発熱することでグリスが発煙し、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。
最悪は車両火災になる可能性が有るということです。さすがに台数が半端じゃない数なので、我々町工場の販売店でもリコール作業ができるようになっています。
それではやってみましょう。アルトのイグニッションスイッチ交換です。HN21Sです。
ちなみにイグニッションスイッチは、エンジンのメインキーシリンダーの奥についているスイッチで、このスイッチを鍵で回すことによって、エンジンをかけたりするものです。
とりあえずハンドル下のコラムカバーを外します。
ネジは3本ですね
ネジを外したらカバーを外しにかかります。
コラムカバーを引っ張ると外れます。爪で引っかかっているので、じわりじわりと外しましょう。
するとメインキーシリンダーが見えます。左に見える白いのが今回交換するイグニッションスイッチです。
助手席側からみたところ。
イグニッションスイッチのコネクターを外す。
上の小さいコネクターも外す。
すると小さいコネクターの奥にプラスネジがあります。これを外すとスイッチが外れます。
普通のドライバーは入らないので、ビットドライバーの先っぽをモンキーで固定して外しました。
ある程度緩めたら手で回せます
スイッチを外します
この辺のグリスが炭化しちゃうのかな?
あとは新品に付け替えるだけ
完璧です。
あとは元に戻して、リコールステッカーを貼って終わりです。
スズキのイグニッションスイッチリコールでした。ちなみにスイッチはコラムシフトとフロアシフトで種類が違います。この車はフロアシフトでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。