夏が訪れると修理依頼がグーンと増えるのが
「エアコン効かない」
という修理。普段は辛口のお客さんでも、エアコンが効かないと体感的になかなか我慢ができないらしくて、もっと安くまけろ!とはあまり言わない部類です。
車の故障の中でも、とても不快な思いになるエアコンが効かないという症状。症状は様々です。
・ガスが抜けてしまっている
・コンプレッサーがダメになってる
・コンデンサから漏れている
・コンデンサのファンが回らない
・高圧でカットが入ってしまう
数えだすとキリがないくらいいろんな症状が出てきます。その中でも作業的にやりにくいのが室内の作業。
室内ということはエバポレーターです。エバポレーターって何をする部品かというと、コンプレッサーからコンデンサへ移動してきた冷媒をエキパンによって噴射。それをエバポレーターで気化してブロアモーターで冷たい風邪をだします。
このエバポレーターは湿気を含みやすくてカビカビになってしまい、よくガス漏れを起こします。
エバポレーターからガスが漏れてきたら交換するわけですが、この作業が車によってはかなり大変になります。
この車、何かというとムーヴです。
ムーヴという軽自動車の大衆車。それなのにこれだけの作業工程をふまないと交換ができない。
こちらがエバポレーターです。ラジエターのような形をしています。
ちなみにこのムーヴ、ブロアモーターが動かないといって故障した場合も、交換するには同じような作業が必要になってきます。
大衆車であってもこれだけの手間がかかる車。そうかと思えば親切な設計で横からスライドしてエバポレーターを交換できる車など作業性は様々。
この手の車って、メンテナンスも容易にできるようにしておいて欲しいよなーと個人的には思います。
エバポレーターが故障しない車だ!という絶対の自信があるのならいいけど、そうでない場合は修理代も安く済むようにしてほしいですよね。
エアコン修理、恐るべし!
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。