国土交通省からとうとう正式に発表がありました。
エアバッグのリコール未改修車両を車検で通さない措置を開始します。(2017年12月8日)
きましたねー。エアバッグリコールをやっていない車は車検を通さないという措置。
1.背景・目的
タカタ製エアバッグは、ガス発生装置(インフレ―タ)が異常破裂し、金属片が飛散する 不具合が発生しているため、平成21年以降リコールを実施しているところです。 これまでも、未改修車に対し車検時に警告文の交付を行う等の改修促進の取組を進めてい ますが、本年10月の国内の改修率は83.2%であり、なお約320万台の未改修車があ ること、異常破裂による死者が全世界で少なくとも18人を数え、一刻も早い改修が必要で あること等を踏まえ、これまでの取組に加え、新たに、異常破裂する危険性が高い未改修車 については、車検で通さない措置を講じます。
国土交通省HPより引用
僕も自分の車がエアバッグリコール対象だったので、近所の日産ディーラーで作業をしてもらった経緯があります。
エアバッグリコールでのポイントは3つあります。
・部品が間に合っているかどうか?
・作業にどの程度時間がかかるか?
・作業をしてくれる工場の予定はどうか?
国土交通省が定めた期間は平成30年5月から車検で通さないとなっています。
逆算していくと一番まずいのが平成30年6月車検満了の車。車検を行うのは1ヶ月前からになるので、満了日が平成30年6月の車についてはリコールを実施しないと次の車検には通らなくなります。
逆に、満了日が平成30年5月の車は、4月の間に車検をしてしまえば滑り込みで検査を通すことはできる。
もちろんそれまでに間に合えばリコールを受けておく余裕があれば実施しておくべきです。
車検に引っかかるリコールを抱えている車両については以下のリンクから調べることができます。
ここにメーカーと車体番号を打ち込めば検索することができます。もしお手元に車検証があれば検索してみてください。
リコールは最寄りのディーラーで行います。うちの工場もいろんな車種を販売して、いろんなメーカーのリコール作業も手伝っていますが、エアバッグリコールに関しては任されていないので、作業はディーラーでしかできないものになるのかなと。
お客さんはリコールの通知を受け取ったら最初に電話してくるのが車を買ったお店です。そのお店が作業をしてくれるディーラーに予約を入れて車を搬入などすることになります。
僕もお客さんに頼まれて、ディーラーに予約を入れまくっているんですが、必ずしもお客さんの希望の日程で作業ができるわけではありません。やはり作業をするディーラーの空き状況にもよりますから。
そうなると時期をずらしてもらうか、代車を出さざるを得ないかとなります。工場代車にも限りがありますし一番理想的なのがお客さんに作業ディーラーまで赴いてもらって待っている中で作業をしてもらうというものかな。
だけど車によってはインパネを全て外さないとできないなんていう車もあるみたいなので、この辺りが現場では非常にジレンマを抱えています。
エアバッグリコール、平成30年6月車検満了の該当車にお乗りの方はお早めにリコール作業を受けてください。平成30年6月以降で車検満了を迎えていく車両を優先的に作業してもらわないと一番困りますね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。