エアフロという部品があります。エンジンに空気を取り入れる際に、その流入量を計測している部品です。
昔はフラップ式、今はホットワイヤ式が主流です。今回はこのエアフロについて。
エアフロが故障すると、プラグが失火したような症状になります。
完全に断線などを起こすとフェールセーフ状態になり、エンジンがアイドリングはするけどまともに動かなくなります。
エンジンが吹け上がらないというのがエアフロ故障の代表的な症状ですが、これが点火系なのか判別が難しい側面を持っています。
というのも、プラグだけじゃなくてコイルがパンクした時も似たような症状になります。
今コンピューターでは失火した場合はその回数をカウントしていますが、失火しかかってる状況はカウントされません。
僕も何度も失火のような症状に遭遇しましたが、時にイグニッションコイルだったりエアフロだったり、プラグだったりといろいろと経験をしてきました。
エアフロが故障している場合、交換するだけで嘘のようにエンジンが吹け上がるようになります。
そしてエアフロって実はメーカーの垣根を超えて、流用できたりもするんです。
この前はスズキのエアフロとトヨタのエアフロを試しに交換してみたら、遜色なく作動しました。
ただエアフロって部品代が非常に高くて、平均で2万円〜といった状況です。
失火の初期症状の場合、診断機が故障を読み取れないことがほとんどなので、データモニタで失火している時のパラメーターを読み取るなどしていかないと、なかなか断定できません。
この前も後輩がエアフロの故障をプラグとコイルって誤診をしましたので。
故障を追求していくには、本当にその部品なのかを何度も検証していかないとダメですからね。
エアフロの故障って、整備士がよく誤診をする内容なので要注意が必要です。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。