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エアコンを長持ちさせるために、寒い冬でも積極的に使って欲しい理由

もうじき冬がきます。車の修理をやっていると、夏が近づくにつれエアコンが効かないから直してくれという依頼。冬が近づくと、ヒーターが効かないから直してくれという依頼が多数舞い込みます。

車のヒーターが効かない原因について

ヒーターが効かない件については上の記事にまとめておいたので、参考にしてください。

そして、この時期だからこそエアコンを使ってください!と紹介するのが今回の目的。

冬であってもエアコンを使って欲しい理由

夏にエアコンをきちんと使えるようにするには、通年を通してエアコンを使ったほうがいいのです。

その理由は、車のエアコンってコンプレッサという部品が主要部品として使われています。エアコンコンプレッサはその名の通り圧縮する役割を担う部品で、エンジンから補機ベルトを介して回されます。

エアコンスイッチを入れていないと、エアコンコンプレッサは空回りしてるだけ。スイッチを入れるとマグネットクラッチがONになり、コンプレッサが駆動する。ただエアコンコンプレッサも回転して負荷がかかる部品です。

潤滑のオイルが必要になるんですけど、コンプレッサのオイルはエアコンガスに一緒に封入されているのです。つまり、エアコンを入れないとコンプレッサに潤滑オイルが行き渡らない。

冬の間全く使わないでいると、コンプレッサはカラカラになるのはなんとなく想像がつきます。そしてシーズンがはじまった!スイッチON!とやると、いきなりコンプレッサに負荷がかかってしまう。

運動不足の人間にいきなり全力で走れ!と言ってるようなイメージです。これではコンプレッサも痛みがちになっちゃいます。なので、通年を通してエアコンを使うことでコンプレッサオイルを循環させてやる。

これが大事。

そして、夏場にエアコンの修理をした車で、ガス漏れがいまいちわからない。と蛍光剤を入れてもらった人も中にはいると思います。

この蛍光剤だって、シーズンオフでつかわないと結局各部に行き渡らないから意味がない。ガス漏れを特定するには蛍光剤を入れた後ガンガンとエアコンを使わないとダメ。

そうしないとエンジンルームから室内まで蛍光剤が行き渡らないですからね。蛍光剤を入れたらとにかくエアコンを積極的に使ってくれ!と電装屋さんがいうのはこういった意味があるのです。

エアコンを冬に使うことでのメリットとして除湿暖房ができるという点。特に温度差で結露がたまりやすい冬は、普通のヒーターでのデフロスタよりもエアコンをONにしたほうが曇りをとるスピードが違います。

雪が積もる地域など、室内が湿っぽくなるけどエアコンが取り除いてくれるからおすすめです。

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