ホンダのアクティです。エンジンがとまってかからなくなってしまったということでレッカーされてきました。
今までかかっていたエンジンが急に止まってかからなくなる・・・。これはもはや嫌な予感しかしないわけです。
駄目かなと思ってクランキングをすると、いつもと違う音。
「キュー」
普通エンジンがかかりそうなときって
「キュルキュルキュルキュル」
こんな音がしますよね。
それが
「キューーーーーー」
ってな感じになったら要注意。
結果は残念ながらタイミングベルト切れ。
タイミングベルトが切れるとなんでセルモーターを回した時の音が変わるのかというと、圧縮が抜けるからです。
圧縮って、クランクシャフトを回転させる抵抗にもなっています。
圧縮が抜けるとクランクがスムーズに回転するだけになるので、セルの音色が変わる。
KS4や初期型TT2などのサンバーやEN07エンジンの初期搭載車は、タイミングベルトが切れてもピストンとバルブが当たらなかった。
つまりタイミングベルトが切れたって、エンジンに深刻なダメージは入らなかったんですが、アクティは駄目です。
シリンダーヘッドを降ろして曲がったバルブを交換しないといけません。もちろんバルブのすり合わせも必要。
ホンダのエンジン、インテークマニホールドのガスケットが非常に頑固です。
タイミングベルトが切れてしまうと、高額な修理代が発生します。
車の年式によっては、そこで廃車にしてしまう人もいます。
タイミングチェーンになってからは、チェーンが切れるという事はほとんどないので、バルブの交換はさらに頻度が減りました。
ただ某外車の伸びるチェーンは最悪ですので、あれは最悪バルブを打ち換える必要がでてきたり。。
そうやって考えると軽自動車なんかかわいいもんだよなって話になりますが、乗ってる人からすると修理代と代替え費用が天秤にかかってしまうんですね。。
ちなみにタイミングベルトって、縫い目からコマとびをすることが多いので注意です。
やはり距離を乗っていなくても10年~15年経過したら一度交換しておくのがベストです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。