Categories: 電装系

エアコンが効かない修理について

夏になると激増するのがエアコンが効かないという修理だ。この間日直をやっていたら、
店を閉める10分前にお客さんから電話があった。今から行くから見てくれないか?ガスを入れてみてくれないか?という依頼だ。断るわけには行かないので引き受けた。

そうして、現車を確認したらエアコンが効かないんじゃなくてブロアファンが上手く機能していないトラブルだった。
お客さんに言わせると、エアコンというのは送風を含めて全てのことなのである。それは当たり前か。
時間は迫っていたけれど、ブロアファンをまわすとガラガラ音がしていたので、とりあえず外してみることにした。
センターのナットでも緩んでしまったか?それとも何かがひっかかっていたのか?

外してみると、ファンモーターに相当のゴミが付着していた。これでは異音を発生するわけだ。
これで組み立ててもう一度ファンをまわしたら異音は消えた。しかし風量は新車に比べるとその半分程度しか出てこない。どうやら通路がゴミで相当詰まっているようだ。

少しは風がでるといことで、月曜日に本格的に分解して修理することとなった。
しかし一言にエアコン修理という依頼を受けるけれど、本当にエアコンが壊れているのはその5割程度か。
エアコンじゃなくて、今回のように送風機能だったり、操作ミスだったりするのもかなり大半だ。
ちょっと紛らわしかったのがエアコンのスイッチをいれると通常パイロットランプが点灯する。

しかしこのケースはパイロットランプの電球が切れていた。なので、エアコンのスイッチが入っているとオーナーは思っていても実は入っていないなんてこともあった。

パイロットランプが切れているのでONだかOFFだかわからないのだ。こういう紛らわしい故障もよくある話だ。
それでも今年のように10日連続猛暑を観測するような、真夏日には相当エアコンがないときついと思った。
エアコンの利きがいまいち悪いなぁと思ったら応急処置としてコンデンサーに水をかけてみるといい。
そうすると水の気化熱による放熱が高まって、利きが少しよくなったりもする。

夏の渋滞にエアコンが効かないなんて、今の時代ではすぐに熱中症になっちゃうかもしれないので本当に注意が必要です。夏が来る前に利きをチェックして、壊れていたら早い時期から修理に出しましょう。

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