車を新車で買ったとき、新車の保証があります。電化製品でも新品を買ったときは保証がつきますね。それと同じで車にもつきます。
車の保証は一般保証と特別保証に分かれます。特別保証は5年10万キロまで。一般保証は3年6万キロまで。内容は特別保証は車の重要箇所で、走行にまつわる部分です。
エンジンやミッション、デフなどです。エアコンやパワーウインドウは一般保証に分類されます。
そうなんです。新車を買って、3年以内にエアコンが故障したら保証で直せます。しかし、3年を経過した車は自費で修理を余儀なくされるということになります。
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3年半でエアコンが故障したケース
我が家のロードスターは、新車から3年半経過後にエアコンが生ぬるい風しかでなくなりました。
明らかにガスが減っている状態で、蛍光剤を流し込んで様子を見たらご覧の通り。
コンデンサの左下からガス漏れしていることが判明しました。
もちろん3年半経過しているので、保証にはなりません。今はガスとオイルを補充しながら使っています。もう少ししたらコンデンサの交換に踏み切ろうかなと。
故障が少なくなった日本車なのに、3年ちょっとでエアコンが故障しちゃうの?というのが、驚きでしたがそれを超える事例がありました。
知り合いが乗ってるN社のコンパクトカーですが、こちらは初回車検を終えたばかりです。しかし、まさかのエアコンが故障してしまいました。
実際に僕はその車を診断したわけではないので、どこがどのように壊れたかはわかりません。話を聞くと、エアコンが効く時はきくけど、効かない時は全くきかないというわけです。
ディーラーに問い合わせたら、3年1ヶ月経過しているから保証にはなりませんと言われたと言います。では、どこがどのように壊れているのか診断くらいしてもらったらどうか?と聞きました。
すると、
「診断料も有料になります!」
と、冷たくあしらわれてしまったというのです。
新車で買った車が3年1ヶ月後にエアコンが壊れて、保証にならないばかりか、原因を追究するのも有料になります!
これはあんまりだなぁと、同情してしまいました。
自社でエアコン修理ができないディーラーが増加中
僕も、この手のトラブルに巻き込まれたことがあります。
うちの会社から買ってもらった車が、保証期間を過ぎたあとに壊れてしまう・・。保証云々を言う前に、まずは診断位してやるってもんじゃないのかな?って。
いくつかディーラーに問い合わせた事がありますが、その多くの答えがこちら。
「エアコンの修理は外注になるので、どうしても外注先の工賃がかかります。その為、診断料をもらわざるを得ないのです・・」
ここで、僕が感じたのは2つ。
修理を外注することは仕事の流れをスムーズにするため、時間短縮の為ならある程度仕方がないということ。
しかし、驚いたのが自社でエアコン修理をできないディーラーが増えているという事実です。
これがそもそも1つだけのディーラーではないのです。多くのディーラーがエアコン修理を外注化しているという事です。
困るのが、今回のようなケースです。エアコンが故障した部品で、一部部品は特別保証になっている可能性がある場合、まずは診断をしないといけません。その診断ができないのはまずいのではないか?
そこで、部品が特定できて、保証になるのなら作業を外注するのは構わないと思うんです。ですが、その診断も有料になるというのが困るわけ。有料で診断をした結果、保証になる部位だったらどういう事になるのか?って。
やはり販売しているディーラーは、故障部位の診断位は自社で行って欲しいなと。エアコンの修理だってそんなに難しいわけではないですから。
ガスが漏れているのなら、リークテスタや蛍光剤を流して場所を特定、そこで交換すればいい。その作業が手間取るのであれば作業だけを外注化すればいいわけで。
ディーラーには無料で診断をする気概とメーカーはある程度寛容な対応を望む
ここで声を大にして言いたいのは、保証が1ヶ月過ぎているから駄目だというのは、ちょっと考えてほしいかなって。
詳しく知り合いに聞いたら、症状は2ヶ月位前に出ていたというんです。その時に、一度ディーラーに確認を取ってもらっていれば問題なかったんですけど。
ただ、それが故障なのか何なのかわからずに、様子を見ているお客さんだっていますからね。
ディーラーって保証云々をメーカーにもちろん確認しなきゃいけないわけです。やっぱり故障が減ったとは言え、完全じゃないのはわかっています。
機械精度があがってきているので、一般保証と特別保証の区分けをなくしたほうがいいと思います。すべての故障に関して5年10万kmを保証する。
車って高価な買い物ですから、それくらいの保証を付けてもいいんじゃないかなって。実際に故障自体は減ってるわけですから。
なんとも腑に落ちない故障です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。