もはや軽トラックにも搭載される時代になりました。ABS。アンチロックブレーキシステムの略で、強いブレーキをかけたときにタイヤがロックしてしまうのを防いでくれる装置。
思い切りフルブレーキングをしたことがあるドライバーって、実は少ないんです。普段車に乗って普通に使ってる限りでは予測しながら運転をします。
急ブレーキをかけるシチュエーションがなければ体験をしたことがない。フルブレーキングをかけると、タイヤがロックしてしまえばハンドル操作が効かなくなります。これは雪国など雪が降って路面の抵抗が少なくなるとすぐに体験できますが恐ろしいです。
車は止まってほしいけどハンドルが効かない。理想を言えば車にブレーキをかけながら進行方向もある程度変えたいわけです。目の前に動物が飛び出してきたら左右どちらかに避けながらブレーキングできれば回避できる確率があがります。
それを車側でやってくれるのがABS。ABSの仕組みは各タイヤに車輪速度センサーが取り付けられていて、モニターされています。ブレーキング時にタイヤがロックすると、ハイドロリックユニットがブレーキの油圧を増減させる。これによりロックを防ぐわけです。
ABSを作動させたことがある人は、もう慣れてるかと思いますが、初めてABSを作動させると車が故障したんじゃないか?と電話をしてくる人もいます。
ABSが作動するとブレーキペダルにキックバックがくる。ブレーキを思い切り踏んでるとペダルに振動がガガガガガガと伝わってくるからですね。故障ではなくてABSの作動です。
こちらがABSのハイドロリックユニットです。油圧を増減させています。
このハイドロリックユニットの交換時期は?
これはもう、故障したらになります。ハイドロリックユニットの故障は2通り。ブレーキフルードが漏れてきてしまったら。もしくはABS警告灯が点灯して内部で異常がでたらになります。
ABSのハイドロリックユニットが壊れてしまった。それではその交換費用はどの程度かかるのか?
これは高いです。部品代もさることながら工賃も高いです。国産車ならいざ知れず、外車になると、修理を見送って車を代替えする人も出てくるほどです。
ハイドロリックユニットの交換費用は8万〜50万程度になります。外車のユニットは部品だけで30万オーバーはザラです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。