思わぬところからのブレーキ漏れ
先日、
「ブレーキ警告灯が付くから、点検してください」
と修理依頼を受けたムーブ。
そのときはボクがブレーキオイルを持って引き取りに伺いました。
症状を確認すると、ブレーキ警告灯がついている原因は
「ブレーキオイルが減っているから」
というものでした。つまり、ブレーキオイルが減っている原因を突き止めれば修理は完了となります。
その日、ボクは他の整備が予定していたので、作業指示書をフロントに渡し他の整備士に作業をお願いしました。
そして、その日の整備が終わり、同僚に話しを聞いてみると
「パッドもシューも残圧はあったし、マスターもキャリパーもシリンダーも漏れてなかったぞ」
ということでした。いささか不可解でしたが、漏れていないということでまぁ良かったのか。
と納車することにして納車しました。
そして1週間して再び
「直っていない」
とオーナーから電話があり、再びボクが引き取りに行くことに。
現場でボンネットを開けて症状を確認すると。やはり減っているブレーキオイル。
工場に持ち帰り、クレーム扱いとなりました。先日の支払い金額をオーナーに全額返還。
新たに整備をすることに。
お前がなんとしても原因を突き止めろ!
という上司の命令でしたので、今回はボクが渋々と原因を究明に乗り出しました。
そうしたら発見しました。
ブレーキオイルが減る原因。これは確かに同僚が見落としちゃうのかなと言うような場所でした。
マスターシリンダーでもない
ブレーキキャリパーでもない
ブレーキホースでもない
パイプロッドケーブルでもない
ホイールシリンダーでもない
プロボーショニングバルブでもない
いったいどこから漏れていたかというと
これを同僚に話したら妙に納得してくれた。まさかね。ボクもハイドロリックユニット
本体からのフルード漏れは初めて見た。
というわけで、ハイドロリックユニットを交換して作業を終了としました。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。