車にはエンジンのレイアウト上、冷却ラインが長くなってしまうものがあります。
RRだったりMRだったりがそうで、フロントのラジエターからはヒーターパイプを通じてクーラントが循環している。
こういった車は大体がクーラント交換が難しい。なので、冷却系のメンテナンスは一気にやったほうがいい。
ということで、バモスのウォーターポンプを交換したときにサーモスタットも交換していました。それをレポート
バモスのサーモスタットはオイルエレメントの右側についています。
ちょうどホースが2本つながっている場所がそう。
そこの部分を外すとサーモスタットが外せます。
今回10年10万キロ走行していて、かつウォーターポンプも交換したので一緒に換えることにした。
ハウジングの10mmのネジを外していくとサーモスタットの交換はとても簡単。
難しいのはクーラントのエア抜きです。
ちなみにバモスのサーモスタットは純正のパッキンを用意しておかないと駄目。
サーモスタットを外した瞬間、ヒーターパイプの中のクーラントが一気に流れ落ちてきますので注意。
パッキンは2系統ある冷却ラインの両方を塞いでいる特殊タイプなので、汎用のサーモスタットを注文しても、パッキンは純正を用意しましょう。
交換したら、クーラントのエア抜きブリーダーを3箇所緩めます
ひとつがヘッドカバーの近くの12mmのブリーダープラグ。これを緩めないとクーラントが入っていかない
そしてヒーターパイプにある2箇所
厳密に言うとパッキンが必要。ブリーダープラグを外してラジエターからクーラントを注ぐ。
そして4箇所のブリーダープラグからクーラントが溢れてきたところから締めていく。
最後の1つは運転席下のリヤヒーターです。
これでエンジンをかけてフロントヒーターとリヤヒーターが効く事、そしてきちんとアイドリングが下がること、水温が安定することを確認したら作業終了です。
こういうアイテムがあると楽ですね。
ということでバモスのサーモスタット交換でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
ブリーダーは3箇所ですか、4箇所ですか?
リヤヒーター付きだと4箇所エア抜き部があります。ブリーダーは2箇所で2箇所がネジになってます(ヒーターパイプ部)