先日ブレーキローターの取り外しで考えさせられることがありました。
それは整備暦3年の整備士が日産のK11マーチのローターを外そうとして、ブレーキキャリパーを外した後、ハブのセンターナットを外してスライディングハンマーでがんがんやっていたのである。
どうみたって違うだろうと突っ込むも間に合わず、ハブのベアリングがバーラバラに。
K11のマーチはブレーキキャリパーを外せばローターは取れる構造になっている。ただ固着が激しいとブレーキローターにサービスホールが無いので、裏から叩いて外すしか方法がなくなってくる。
そして話を戻してブレーキローターの取り外しについて考えてみた。
7割くらいの車はブレーキキャリパーをブラケットASSYで取り外した後、フリーになる。
あとはサービスホールにネジをねじ込んでいくとローターが浮いて外れてくるということになる。
ブレーキキャリパーASSYはナックルの裏側に17mm程度のネジ2本で止められているのがほとんどである。
変わっているのが三菱のブレーキローターである。三菱の多くの車種は、ブレーキローターを外すのにキャリパーをパッド交換の要領で持ち上げるだけでいいのだ。
14mmのスライドピンつきのネジを外してキャリパーを持ち上げる。
これでブレーキローターがフリーになるのでサービスホールにネジをねじこんで行くか、プラスチックハンマーなどで衝撃を与えて外すかのどちらかだ。
最後に大型クラスだ。これらは大体フロントのハブにブレーキローターがネジ止めされている。
ハブよりの後ろ側にローターがつけられているのがほとんどなので、ハブベアリングを取って、ハブごとローターを取り外してくる。
そして、ハブとローターを締め付けている14mm程度のネジを全て外すととれるという寸法になっている。
何が言いたいのかというと、ハブとローターが一体になっているものは僕はまだ出会ったことが無いのである。
ということだ。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
EP82,91のリヤディスクはハブと一体ですよ
知りませんでした。まだお目にかかったことがないですね。EPはリヤドラムの車なら何度か整備したことがあるんですけど・・