会社の最終営業日によりによって
強力な車が入ってきた。
※これは年末に起こった出来事です
スバル サンバートラック
マニュアルでスーパーチャージャーとABSが付いている上級モデル。
症状は、エンストをしてしまうということです。
さらに症状を聞くと、バッテリーが上がってしまったということです。
工場までは、大きなバッテリーにブースターケーブルでつないだ状態で乗ってきた模様。
メーターパネルの明かりも心なしか暗い状態である。そして、やはり充電警告灯が付いている。
オルタネーターが壊れてしまったのだろうか?いずれにしろ、年内復旧は厳しい状態である。
バッテリーへの充電電圧を調べてみる。通常であれば、14Vまであがっているはず
なんと6Vだ。これはかなりの確立でオルタネータートラブルだ。
とりあえず、エンジンフードを開けてみた。
そうしたら原因が判明した。
オルタネーターベルトが外れている。
この場合は外れているとは言わないのかもしれない。ベルトが外れている原因はサンバーで考えられるのはクランクプーリーの脱落が考えられる。
いわゆるねじれ防止のトーショナルダンパー破損だ。
ご覧の通り、スーパーチャージャー側のプーリー溝は残っているが、オルタネーターとエアコンベルトをかけるはずの溝がなくなっている。トーショナルダンパが破損して飛んで行ってしまったのだろう。
ということで、オルタネーターは無事の可能性が大。
原因はオルタネーターベルトが外れているため充電しなかったということになる。
修理するには
クランクシャフトプーリーとベルト2本を交換しないといけない。
もう間に合いっこないと思いつつも、部品屋さんに聞いてみた
なんと部品屋さんが、手持ちで持っていたのだ。これで12月31日だろうがなんだろうが修理が可能となった。
ショックアブソーバーを外して、カバーを外すと見えるクランクプーリー。
補機ベルトを先に取り外し、クランクプーリーを外す。
サンバーのTT2は、クランクプーリーの脱落とタイミングベルト切れが良く起こる。
当該車両についても、ベルトに亀裂が入っていたらオーナーに話して交換をしようと思っていたが、ベルトの状態は悪くなかったのでこのままとした。
ちなみに走行5万キロです。
バッテリーを充電して、取り付けたら無事に発電し始めたオルタネーター。
エンジンオイルとオイルフィルターに関しても、1万キロくらい交換されていないので真っ黒だった。
連絡して一緒に交換をしました。
サンバーのクランクプーリーの取替え工賃は指数で1時間(スーパーチャージャー車両)
大体6000円前後が工賃となります。
クランクプーリーは5500円くらいでベルトも2本で5000円程。
修理自体は2万円はかからないものでした。とりあえず、年内に修理が出来たのは全て
部品屋さんのおかげでした。というわけで、今年の修理も終了です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。