ダイハツL160Sのムーブのフロント左側のハブボルト(クリップボルト)、いわゆるハブのボルトが車検で預かった際に駄目になっていた。当然交換しないといけないんですが、こいつがちょっと曲者だった。
通常クリップボルトはハブの裏側から、たたいて挿入するものである。
しかし、整備の現場ではいろいろと考えて、ねじ込んで引っ張り出すというやりかたも使われているのが現状である。そのほうが、工賃がかからないからだ。
ハブの裏からたたいてクリップボルトを挿入する際には、ハブを脱着しないといけない。
このムーブはどうやってもだめだった。ハブを外さないことには、クリップボルトを打ち抜くことすらできなかったらしい。
で、ハブを抜くためにスライディングハンマーでガシガシやったら、ベアリングまでお亡くなりになってしまった。通常、スナップリングがついているのでベアリングはぎりぎりセーフになる予定だったんだけど。
不可抗力である。整備指数はクリップボルトは1、5時間。ハブのベアリングの交換は2時間。
この0,5時間の差と部品代。この辺が困ってしまう。工賃で3000円くらいの差。
そして部品代。お客さんに話して部品代をもっていただく事になりました。
工賃の差額は請求しないと。
クリップボルトを交換するには、いろいろと試練があるものだなとつくづく思いました。
僕は整備主任をその車両で行っていて、作業者は僕じゃないんですが、不可抗力だなと思ってしまいました。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。