ホンダのフィットHV(ハイブリッド)のブレーキフルード交換は電子制御ブレーキだけに、大変なのかなと思っていたんですが、先日整備振興会の技術講習でその手順を教えてもらったのでお伝えします。
結論から書くと、プリウスのように難しくはないということ。
それではいってみましょう。
フィットハイブリッド ブレーキフルード(ブレーキオイル)交換手順
1、POWERスイッチONにして(IG ON)
フロント右側→フロント左側→リヤ左側→リヤ右側の手順で通常通りブレーキフルードを交換する。
(この手順でタンデムモータシリンダ内のブレーキフルードを交換しています)
2、POWERスイッチOFFで3分間待つ(3分経過後、ドアを開けたり閉めたりしないこと)
3分経過したら
フロント右側→フロント左側→リヤ左側→リヤ右側の手順で通常通りブレーキフルードを交換する。
(この手順でペダルフィールシミュレーター内のブレーキフルードを交換しています)
3、電動サーボブレーキ警告灯消去作業をおこなう
POWERスイッチをON (IG ON)で、ブレーキペダルを踏み込んで3秒間保持します
以上でフィットハイブリッドのブレーキフルード交換は完了になります。ちなみにアコードハイブリッドではこの方法は使えません。専用診断機が必要になるそうです。
補足として、POWERスイッチOFFで3分放置した後、ドアを開閉してはいけない理由として電動サーボブレーキシステムがシャットダウンしたままにするためです。ドアを開閉するだけで電動サーボブレーキシステムが起動してしまいます。もしドアを開けてしまったらそこからまた起動時間が3分間延長されますので注意が必要です。
GP5、GP6のi-DCDのフィットハイブリッドです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。