この温度計のような警告灯は何かというと、水温警告灯です。
水温の警告灯は2種類ありますが、こちらは高温になっていることを知らせている警告灯になっています。
この高温の水温警告灯が点灯したということは、エンジンの冷却水が制御されている
温度以上の高温になっているということになります。
現在の車には水温計というものがほとんどの車でついていません。
なので、いきなりこの警告灯が点灯するとビックリしてしまうかもしれません。
この警告灯が点灯したということは、エンジンがオーバーヒートしたということになります。
今のオールアルミエンジンは熱に弱いので、オーバーヒートは避けないといけません。
水温警告灯の高温の方が点灯するのはどのような原因があるかというと、
サーモスタットの不良
冷却ラインのエア混入
物理的にクーラントの量が少ない
電動ファンが動いていない
と、主だった原因はこのあたりになると思います。
いずれにしろこの警告灯が点灯したときは、エンジンにとってはかなりヤバイ状況になってきています。
ウォーターポンプを交換するにはタイミングベルトとセットになる場合も多い。
この車種はタイミングチェーンです。
~対策~
では水温警告灯が万が一点灯してしまったら、どうするべきかというと
まずはヒーターを全開にする。これによって、エンジンの冷却水が室内のヒーターコアまで
つながります。冷却通路が広がるために、少しですが水温を下げることができます。
次に、車を安全な場所に止めて、エンジンルームから煙などが出ていなかったら
ボンネットを開けてエンジンルームに空気を入れます
それでも水温警告灯が消えない場合は、一度エンジンを止めて冷えるまで待ちましょう。
エンジンが完全に冷えたら、クーラントの量を点検してください。サブタンクの中だけでいいです。
ラジエターキャップは、本当に冷えてからじゃないと吹き返しますので触らないように
しておいてください。
サーモスタットが閉じっぱなしになると、オーバーヒートを起こします。
クーラントが入ってたら、ウォーターポンプの不良やベルト切れ、そしてサーモスタットの不良等が考えられます。
整備工場へ連絡しましょう。
もし水温警告灯が点灯して、エンジンがノッキングなどを起こしていたら明らかに
冷却水が不足しているのですぐにエンジンを止めましょう。
この水温警告灯はかなり危険です
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。