塗装済みバンパーとボディの違和感はなぜ起こる?

まずはコチラをご覧ください。

よーく目を凝らしてみると、リヤバンパーの色合いが濃いと思いませんか?

明らかに色が違いますよね?

ただ、この車は板金でリヤバンパーを新品に交換されてきています。

そしてリヤのクォーターパネルは板金をして塗装しているんです。

ラインはちゃんと出ていて、バンパーとの色合いさえみなければ仕上がりはいいんですが、なんでこんなことになるのか?

今の車って、年式が新しいと外装の樹脂パーツは色付きで部品設定されています。

車のカラーによって、純正色に塗装された状態で買うことができるんです。そのため、バンパーの交換だったら、わざわざ板金屋さんに頼まなくても整備士でポン付けができる。

しかし、数年経ってくると、メーカー側もそんなにたくさんの部品を供給しきれなくなるので、塗装済みパーツの設定がなくなっていきます。

すると、塗装しないといけなくなるので板金屋さんの出番になります。

では修理方法についてです。

例えば駐車場にて停まってるところに相手からぶつけられた。こういう場合はコチラは過失0なので、修理代は全て相手側から支払ってもらえます。

相手が保険を通してくれば、修理期間中の代車もレンタカーを使わせてくれるわけです。

板金修理って、工場側が見積もりを保険会社に提示します。その時、保険会社側も、ある程度知識の持ったアジャスターという人が同じ内容の見積もりをします。

それぞれの見積もりにほぼ差異がなければ、作業OKとなるわけです。

この車の場合、リヤバンパーとクォーターを保険で直しました。

リヤバンパーは本人の希望で新品への交換。クォーターは板金修理しています。バンパーは色付きの部品が出ているので、交換してクォーターを板金塗装している。

なんでこんなに色が違うのかっていうと、車の外装って紫外線など太陽の下に置いておくと色が変わっていくからです。

本当の色っていうのはこのバンパーの色なんです。

ではバンパーも塗装してあげればいいんじゃない?と、思いますが、それは保険がOKを出してくれない。バンパーはちゃんと色付きがあるので、交換をしてもらった方が総合的に作業日数も減るので、費用がかからないからです。

壊れた部分を修復すれば、保険としてはそれ以上のことは認めてもらえないのです。

つまり、傷ついたバンパーを板金塗装すれば同じ色合いになった。

が、今回のように色つきバンパーで交換をすると、このように全体の色と違って見えてしまうと。

色付きパーツのある意味いいところと悪いところですね。年数が経過すればするほど車体は色褪せていきますので。

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