スバルのトラヴィックです。
ちょっとマイナーながらコアな人気がある車です。
このトラヴィックですがわが社でも中古で売れました。
スバルトラヴィックは
いわゆるスバルの外車。中身はオペルの車です。
当然整備も使い勝手も全てが外車。
そんなトラヴィックですが、トラブルが発生しました。
何かというと、水温計が安定しない。
オーバーヒート気味
ということでした。
で、お客さんはなんとしても夕方には返してくれってことになっているんで
本格的な整備はできないにしろ、診断くらいはして突き止めたいところ。
(車を預からせてくれって強く要望したが駄目でした)
で、原因はコレ
クーラントをあわてて足してやって見ると、
水温計が安定しました。
水温計が安定しなくてオーバーヒート気味だと思っていたのは
実は冷却水がたりなかったのが直接の原因でした。
ですが、そこで次の疑問ですよね?
なぜスバルトラヴィックのクーラントが減るか!?
つまりどこからか漏れているんじゃないか?
ということです。
で、リフトアップしてエンジンをかけた状態で
しばらく放置しておきました。
ですが、1時間以上かけっぱなしにしても、
エンジンからもれてくる形跡はありませんでした。
ラジエターやいろいろなクーリングパイプからも漏れはなし。
サーモスタット付近も正常。
ウオーターポンプも漏れていません。
エンジンの水温計は安定しています。
サブタンクも減ってはいません。
どうやらすごくゆっくり漏れているのかと。
一応念を入れて、峠を全開に試乗しましたが、トラヴィックの水温は安定して、
タンクの水も問題なし。
時間が迫ってきたので、その旨お客さんに説明して返却しました。
その1ヵ月後、またも水温計が触れるということで再入庫。
クーラントが明らかに減っています。
工場の威信にかけて、トラヴィックの原因追求にあてました。
今回はきっちり直すとのことで、時間をもらえました。
で、朝も昼も夜もひたすらエンジンをかけつづけて、
原因が特定。
どうやら室内でクーラントがもれているということが判明。
原因はヒーターコアしかない。
現在分解中なのです。
と、エンジンの水漏れといっても
なにもエンジンからもれてくるのが全てじゃなく、室内も疑ってかからないと駄目なんだという
いい事例になったんですよ。
以上スバルトラヴィックのクーラント漏れでした
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
トラヴィックてタイ製でありながら、同年代のオデッセイより
高速の安定性が抜群に良いので好きでしたが、
AWD車が出なかったのは残念なのか?良かったのか?
トラヴィックってタイ製だったんですね〜。
整備には苦しめられました。