今回はエンジンオイルについて考えてみます。
まずはこちらをご覧ください。
この車、リース車でして5000kmごとにオイル交換をしてきました。
メーカー基準のグレードオイル以上のもので、ここ最近はSNグレードの5W-30。部分合成油を使用しています。リースから支給されているオイルを使用しています。
どうでしょう?
走行距離は8万キロ程度です。
なんとなく感じたのは、思った以上にエンジン内部が汚れていたなと。
もちろんこの状態で、エンジンに何か問題が生じるかというとそうではありません。普通に問題なく使えるレベルです。
ただし、オイル焼けがまあまあすごいですね。
スラッジになる一歩手前といったところでしょうか?この状態を見てどう思うか?僕が自分が乗って車のエンジンがこうなっていたとしたら、ちょっと嫌だなと思います。
ここまでオイル焼けがひどくなる前にエンジンをクリーンに保ってあげたいなって。
エンジンをきれいに保つオイル交換のスパンとは?
では実際にどのくらいのスパンでオイル交換をすれば、オイル焼けなどが発生しないのか?
今までの経験だと半年もしくは3000km〜5000kmくらいのスパンできちんと交換をしてあげること。
その際、粗悪な低グレードのオイルではなくて、指定グレード以上のものときちんとした粘度を守ること。
この辺りを重視すれば上の写真のようなきれいなエンジンのままになると思います。
こちらのエンジンは軽自動車で1万〜2万キロくらいオイル交換をしていない状態でした。
結果、スラッジが発生して各部がオイル漏れ、ウォーターポンプのパッキン部分がふやけてしまい、タイミングベルトにパッキンが干渉してコマズレを起こしていた。
オイル管理が悪いとこういった状況にも発展しかねません。
3000〜5000kmでオイル交換を半年ごとに実施されていたエンジンはこの通りきれいです。
こちら下のエンジン、これは僕が現在乗っている車のものです。
オーナーになってからは、オイル交換は2500kmごとに行っています。
ただし、時間軸では半年以上経過することがほとんどです。1年2500km位でオイルを交換してもこんな状態ですね。
11万キロ時点で購入したので、それ以前からこの状態であるとも想像できますけど。
ヘッドカバーもオイル焼けが発生しています。
こちらのエンジンは、オイル漏れが激しくてヘッドをOHしました。
スラッジこそ発生していませんでしたけど、エンジンはオイルで焼けています。
最後は、オイル交換をして100kmくらい走ったらブローしたエンジン。
最初からガラガラ異音がしていました。オイル交換をして、しばらく走ったのちに止まってしまいレッカー。
オイルパンを剥がしてみるとこの状態です。メタル片がオイルパンに沈澱していました。
このエンジンは2万キロごと位でしかオイルを交換されていませんでしたね。車検から車検まで何もやらなかったというケースです。
今の車って、最長で15000kmごとのオイル交換です。が、1年という時間軸を守らないとやはりダメですね。
車検から車検までオイルを交換しない人がいますけど、それでは距離乗っていなくてもダメですねと。
できれば100%化学合成油を使うことがベストです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。