ブレーキのマスターバックです。
真空式制動倍力装置
というものですね。
昔の車というものは、ブレーキにアシストなるものが
ついていませんでした。
なので、思いっきりブレーキを踏み込まないと
現代の車に比べてききが悪かったわけですね。
ですが、現代の車はお年寄りから女性の人までいろいろな人が乗るようになり
思いっきり踏まないと効かないブレーキじゃ不安なので、
ブレーキアシストをつけましょう。
ということで生まれたのがマスターバック
真空式制動倍力装置。
こいつは何をするものかというと、
簡単に言うと、ブレーキペダルを思いっきり踏まなくても
ブレーキのききを良くするものです。
つまり踏力をアシストするんですよ。
昔の車と今の車を同じ踏力でブレーキをかけたら
今の車のほうが明らかにききがいいはず。
これは踏力をマスターバック
真空式制動倍力装置がアシストしてくれているからです。
インテークマニホールドの負圧を利用して
ブレーキングをアシストしています。
1の力でブレーキを踏むと
2の力で各ブレーキへ伝えてくれると考えてください。
で、これが壊れると
ブレーキのききが甘くなるというんですが、
そういった時はとにかく人力で思いっきりブレーキングをするしかありません。
つまり壊れると昔の車と同じブレーキシステムに戻っちゃうというわけですね。
で、
真空式制動倍力装置、マスターバックの点検法
①エンジン停止状態で、普通にブレーキを踏み込んだとき
一回目はストロークが大きく、2回目、3回目と回数を踏むに従い、ブレーキペダルと
床板との隙間が大きくなることを確認。
(要するにブレーキペダルが上へあがってくること。床までいかないこと)③エンジン停止状態でブレーキペダルを数回踏んで、踏んだ状態でセルを回して
エンジンをかけます。そうしたらブレーキペダルが下がるかどうか?
エンジンをかけてみると踏みっぱなしのブレーキペダルがすぅーっと下へさがるかどうかです。③エンジン回転状態で、ブレーキペダルを踏み込みこの状態で
エンジンを止めたとき、30秒間くらいはブレーキペダルの高さが変化しないかどうか。もし①~③で不具合がある場合は、まずマスターバック本体側についているチェックバルブ、
インマニから負圧をマスターバックへ導入するバキュームホースの詰まりや漏れを点検。
これに不具合がなければマスターバックを分解して、エアバルブ、バキュームバルブやダイヤフラムなどを
点検しないと駄目。
と、まぁこれが真空式制動力倍力装置、マスターバックの点検方法です。
昔の車にはついてなかったからね。
まぁ昔の車はドラムブレーキが多かったから制動力は強かったんだよね。
ブレーキが利かないトラブルってのは怖いよね。
新軽規格直前のスズキ車というのはマスターバックの容量が小さいらしく
全体的にブレーキが利かなく感じます。
ブレーキペダルが固い、止まらないといったイメージでしょうか?
これは故障ではありません。こういうものです。
というわけで本日はマスターバックについてでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
MHOさんもレースやってたからわかると思いますが、
やれる減速は全て試すしか無いでしょうね・・
エンジンブレーキを掛けながら低いギアに変速して行き最終的に
クラッチ断で停止か、峠なら緊急避難路またはガードレールに擦りつけて減速。
前職でエルフの3t車からUDの4t車になった時の上司からの
最初の言葉は「もし、運転席でブザーが鳴ったらエンジンの回転を上げろ」でしたね。
なかなか慣れなかったエアブレーキ・・・すぐ後輪ロックするし。
エアブレーキには未だかつて乗ったことがありません。ものすごく効くみたいですね。
ライセンスはB級で、すでに失効してしまいましたね〜