スズキのエブリィです。
いわくつきAGSを搭載しているモデルです。
今回はこのAGSの不具合ということで入庫してきました。
症状を確認すると、Dレンジにしてマニュアルのモードから切り替えができないことがあるというもの。
アルトのAGSで、エンジンを始動した後カシャカシャと音がするだけで、一向にDレンジにならない症状を見たことがあります。
あの時は、制御コンピューターをリプロすることで対策することができました。AGSはリコールがでるなど、なかなかトラブルが多いミッションです。
AGSっていうミッションは基本はマニュアルミッションです。ギヤチェンジやクラッチをオートにしたもので、ポンプやモーターなどで構成されています。
ダイアグが出ていなくて、症状が出る時と出ない時があります。
問題なく走れることの方が多いんですが、しばらく車を使わないでいると症状が出ることが多い。
AGSがエラーを起こしていた原因はバッテリー
車を数日預かって、とりあえず症状の再確認をすると、発生しやすいのは朝一発目の始動の時です。
その時マニュアルモードから切り替わらない時が発生しやすいことがわかりました。
因果関係を調べていくと、気になったのがそもそもこの車、エンジンがかかりにくい。というかバッテリーがかなり弱っています。
セルの回りが重たくて、明らかにバッテリーが劣化しています。交換歴を調べていくと、一度も交換がされてないようです。
笑えないことにバッテリーカバーのネジのうち1本が素手じゃ緩まないほど錆びている・・・。
こんなのが錆び付いてるなんて、そもそもこの車って、バッテリーを一度も点検されてないんじゃないのって。そんな状態でした。
テスターで測ってみると、要交換判定。そりゃそうですね。
新車時からずっとこのままなんでしょうね。
もしかして・・。と思い、診断機を繋いで、バッテリー電圧をモニタリングしながら、バッテリーとAGSの症状を確認したら・・・・。
朝一発目の始動時電源電圧が相当低くなっている時に、AGSの不具合が発生していることがわかりました。
単純にアクチュエーターに規定の電気が供給できていないのかどうなのか。
明らかに朝一発目やしばらく乗ってない時、ある程度外気温が低い時などの始動時に不具合がでます。
バッテリーを新品に交換させてもらったら、症状が改善されました。
アクチュエーターやらモーターに不具合が発生しやすいと、最初から思い込んでいたので基本的な部分を見逃していました。
AGS搭載車はバッテリーも早めに交換してください。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。