運転席のパワーウインドウを操作した時、オートで上まであげたらその後自動で少し下に下がってしまう。という相談を受けました。
車はライフです。
症状を確認すると、確かに上まで上がったと思ったら自動でちょっと下がってしまっています。
オートを使わないで、少しずつ上に上げれば使えないことはないです。
ですが、これは不便。
原因はなんなのか?
パワーウインドウの不具合と学習
まず、この手の不具合は原因の棲み分けをします。
というのも、ガラスランチャンネルに抵抗がかかって、挟み込み防止が効いて下がっていることも考えられます。
車が古くなってランチャンネルが硬化してきたり、実はサッシが少し曲がっていたりで、ガラスの上下時に抵抗が掛かると、安全装置としてモーターを逆回転制御させることがあります。
今回の場合、オートモードを使わないで操作すればスムーズに行くことから、特にガラスの上下について抵抗はなさそうです。
となると、設定と学習が必要になると。
バッテリーを外したり、レギュラーターをいじったりすると、モーターのトップが狂ってしまう車があります。
車はここがガラスの一番上だ!と認識している位置が、実際と違う場合こういう現象が起きます。
どういうことかというと、車はガラスが一番上まで閉まってるにも関わらず、オートで上げ続けようと制御しているため、途中で挟み込み防止装置が働いて反転してしまうと。
つまり、ガラスのトップ位置が狂っていると車側が認識していることになる。
自動車メーカーによって、設定や学習のやり方は異なります。
こちらのライフの場合
1、イグニッションスイッチをONにして、パワーウインドウスイッチを下げる方向へ操作して全開にして、つぎに上げる操作をして全閉にする
2、イグニッションスイッチONのままヒューズボックスのNO.23ヒューズを外す。(20Aのドライバパワーウインドモーターヒューズ)
3、イグニッションスイッチをOFFにして5秒以上たった後、ヒューズを接続する
これをすると、パワーウインドウのオートが一旦リセットされます。
パワーウインドウのオートがリセットされたら、再度オートを設定します。
パワーウインドウのオートモードの設定は、スイッチを下へ2段階操作して、ガラスを全開にする。そしてスイッチを上へ2段階(オートの位置)で引き上げてガラスを閉める。その状態でスイッチ引きっぱなしで数秒保持。
これは各自動車メーカーほとんど同じやり方だと思います。
一連の作業を終えると、ちゃんとトップの位置を認識するようになり、挟み込み防止装置が通常の位置で作動するようになります。
他の方法でもできなくはありません。
運転席のパワーウインドウメインスイッチを外して、強制的にオートをリセットさせます。
もう一度スイッチを装着して、オートの設定をすれば直ります。
ご参考までに。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。