新車に充填されるオイルというのはどのように決まっていくのだろうか?
ちょっと考えてみたわけです。
日産GT-Rに関して言えば、以前も書きましたが、グローバルに売り出す車で、グローバルに同一クオリティのものが手に入る。加えて性能を考慮してモービル1に決定されたと。新車の充填オイルとしては、やはり各メーカー自社ブランドのオイルを充填しているわけですね。では、その粘度はどうか?
新車充填オイルの殆どが、2009年時点で0W-20という低粘度のものを使用。
グレードはSMです。もう8割位はこの0W-20のSMでしょう。
やはり環境を考える時代になってきたんだと思います。うちの工場にも0W-20のオイルが入った200リットルタンクがありますが、オイル交換時にはかなりこの200リットルタンクの出番が増えてきたような感じがしますね。
0W-20という粘度がチョイスされる理由は、もはや燃費向上以外の何者でもないわけです。
特にJC08モードという燃費基準の登場やハイブリッドカーがここに来て盛んになってきたこと。
それらを考慮すると、フリクションを最大限低減させて、燃費を稼がないといけないと。
しかし僕は自分の車が0W-20指定であっても、入れたいとはあまり思わない。
やはり粘度の低いオイルはシリンダーが減るイメージが払拭できないからだ。
大体のエンジンが0W-20を指定としていながらも、10W-30でも大丈夫となっている。
夏場に低粘度オイルを入れるのはちょっと心苦しい。やはり車というのはエンジンが基本なのだから。
一度0W-20のオイルを入れ続けた車と10W-30を入れ続けてくるまで10万キロ時に圧縮の差を測ってみたいものだと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。