車業界に就職してなんやかんや20年くらい経過しました。
そこで、整備の側面から導きだした答えがあります。
それは
「新車を3月に買うのはあまりお勧めできない」
という真逆のことなんです。
ただし、これには注釈があり
「長く乗るつもりがあるのなら」
ということを付け足しておきたいと思います。
これはどういうことなのか?
目次
3月の車業界ははっきり言って地獄絵図
これまで3月に車を買うと一番お得に買うことができると言われてきました。
これに関してはあながち間違っていません。なぜなら3月というのは多くの企業にとって決算月にあたります。
少しでもラストスパートをかけようと、1台でも多く販売しようと躍起になっています。そのため、値引き率が通常の月よりも多くなるのは事実です。
ここまでだと3月に車を買えば、通常よりも安く買えるということになります。それは間違ってないことです。
ここに「長く乗るのなら」といったワードが入ってくるとどうか?
超繁忙期にあたる3月に、今後の整備スケジュールが入ってくることになります。
3月登録の車は2月から車検はできるものの、やはり2月も忙しい。3月っていうと雪国ではスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへの履き替えシーズンにもあたるんです。
そのため、僕が住んでいる地域では残業も考えられないほど増えて、入庫台数も鬼のようになります。
そんな時期に毎回整備するとなると、どうしても一台一台しっかりと時間をかけられなくなる。代車が必要な人はその数も限られるので、車検に通らない部位だけを整備して、あとは後日整備に回してもらうこともあります。
次の人に代車を出さないといけないため、出庫スケジュールは変えられないからです。
繁忙期の整備は時間をかけられない
例え決算月で安く車が買えたとしても、そのあとの整備がハードスケジュールになる。
3月に登録した車は法定点検も3月だし、車検も2、3月になるからです。
そしてタイヤの履き替えも飛び込んでくる。疲弊した整備士たちがひいひい言いながら自分の車を整備すると思うとちょっと心配になりませんか?
このため、僕は3月に車を買うのは長い目で見たらどうなのかなって。
9月も仮決算を設けてる会社があるので、似たような状況です。
となると、あまり込み合わない時期に車が納車されたほうが、整備の側面からみるといいんです。
一台に注ぎ込める時間が増えますから。うちの会社でいうと、6月ころですね。あとは10月とか。夏になるとエアコン修理で忙しくなるし、冬になると今度はスタッドレスタイヤの履き替えも始まる。
6月とか10月って比較的落ち着いてるので、整備にじっくりと向き合えます。
車検なんかしないで3年で乗り換えるような人は、3月登録でいいと思います。
まあ今では3月登録にしたくても車の納期が微妙なため、それを狙うのも難しいと思いますけど。
3月登録の車は気を付けてください。3月に車を買って、納車が6月ころになれば最高かもしれません。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。