エンジンから変な音がするから見てほしいと依頼をうけ、入庫しました。
どんな異音なのかなと、かけてみると一発で異音が出た。常に異音が出ている状態です。明らかに、ベルトが鳴いている感じです。
ただ、ちょっと普通のベルト鳴きとは違うなと。お客さんにはまずベルトを換えてみて、他の部位もダメになってる可能性もあるから時間を下し痕お伝えしてみました。
車は最近あまり見かけなくなってきたウイングロードです。
どのような異音かは、ツィッターとYouTubeで動画を上げました。
UFOが飛んできそうな異音です。果たしてどこがいけなかったのか?
目次
ベルトだけを交換しても異音は止まらず
これだけ異音が出ているから、発生個所はわかりやすいだろうとは思っていました。
まず最初にはベルトを外して各プーリーの状態をチェック。これがベルトを外して手で各プーリーを回してもわからないレベル。
明らかにガタがあるようなものとは違います。
とりあえずベルト自体は古くて硬化しているので、新品をつけて回してみました。いくらか改善するのか?
しかし駄目です。
ここでサウンドスコープで各プーリーや補機類を一つ一つ聞き分けていくと、微妙に音色が違う部分がありました。
それはウォーターポンプです。
ただし、ベルトを外した状態で手で回してみてもポンプのベアリングに異常があるかはわからない。それくらい微妙なものです。
そして、ベルトを張っているオートテンショナも少しガタツキがあるので、この2点を交換することを了承してもらいました。
異音の原因はウォーターポンプ
結局どこが原因だったのか?
それはウォーターポンプでした。
交換したポンプを再度点検してみても、触った感じでは異常が感じられない。
恐らくメカニカルシールが微妙にこすれるような感じが、異音となって出てきたんだと思います。
もう少し使い込んでくると、ベアリングにガタツキが発生して水漏れを起こしていたかもしれません。
交換したタイミングとしてはベストだったかなと。
たかがベルト鳴きとは言え、ベルトやテンショナーだけから発生するわけではありません。
もしかしたら、今回のようにウォーターポンプ本体から異音が出ているかもしれません。
ベルト鳴きにはバイダスドライが効きます。複数ベルトがかかってる場合、1本ずつ吹きかけることで、どのベルトから鳴きが発生しているかを判別できます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。