キャンピング仕様で話題の三菱ミニキャブとは?ここがよく壊れるので注意

東京オートサロンにて、芸人の方のミニキャブが出展されていました。

特徴は手作りのキャンピング使用になっていること。

ベース車は三菱の軽トラックであるミニキャブ。この荷台に自らが手作りでキャンピングカーにしているところが凄いです。

偶然にもミニキャブですが、この前入庫していました。

この車、僕も何台か整備経験がありますが、いろいろと壊れやすい部分があります。ということで、これからミニキャブを買って、キャンパー使用を作ろうと思ってる人!

多分あまり需要はないかもしれないけれど、ハード面ではここを気を付けてほしい!という事で書いてみます。

ミニキャブが故障しやすい場所

このU61,62型のミニキャブは三菱自動車が内製で作った車です。

現在はOEMでスズキのキャリィをミニキャブとして三菱で販売しています。

三菱の技術が詰まった軽トラックでは最後のモデルになりますね。とはいえ、壊れやすい部分があります。

ざっと紹介します。

まず距離を走ってくるとパワステポンプが壊れやすい。オイルが漏れてくることが殆どです。

新品では非常に高いのですが、リビルト品なら工賃と部品で4万円位で修理が可能です。

そして手前左側のエアコンベルトを張っているテンショナー。これも異音が出やすい。ベアリングが駄目になる事が多いです。

続いて、ミニキャブに載っている3G83というエンジン。軽のエンジンなのにバランサーシャフトもついています。

このオイルポンプからよくオイルが漏れてきます。

オイルシールを換えても直らないことがあり、そうなったらポンプとプーリーを換える必要があります。オイルシールとの接触面がすり減ってくると、シールを換えても漏れが止まらない。

さらにとある年代の3G83はヘッドガスケットが飛んでいることが多い。

これは新車製造時からおかしいものが何台かありました。エンジンを止めたあとなどクーラントがチョロチョロと流れる音がしている車は要注意。

ヘッドが実は飛んでいます。原因不明のオーバーヒートを繰り返すのはヘッドが飛んでいるのです。

修理代は高額になります。

そしてリヤデフミッドのオイルシール。ここからもオイルがよく漏れてきます。写真はミニキャブのものではないんですが、オイルシールとフランジの両方を交換すること。

15000円位かかります。

続いてはエアバッグのスパイラルケーブル。SRSランプが点灯したら、このケーブルが断線している確率が高いです。

ハンドルを回して、ハンドルの奥からカサカサと音がするようになってきたら要注意。

スパイラルケーブルが変に折れ曲がってしまっている証拠。切れてランプを点けるのは時間の問題です。

そしてイグニッションコイルも比較的駄目になりやすいです。

膨らんできたり、根元のチューブからリークすることが多いです。

ミニキャブの弱いところって言えば、大体この位は出てきますね。U62のミニキャブでデビューしてすぐにマニュアルミッションを載せ替えるといった強烈なリコールも出ています。

今や販売していない車なので、三菱が作った軽トラックに乗りたい!という人は以上の点に気を付けてください。

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