冷えてきましたね!朝晩かなり冷えてきました!
霜が降りて、そろそろ雪が降るんじゃないかなって時期になってまいりました。
こうなると、毎日のようにタイヤ交換が始まり、さらにはエンジンがかからないという依頼が舞い込みます。
大体がバッテリーの劣化によるものなんですけど。
そんな中で、バッテリー以外に車側で出来る越冬準備としては何点かあります。
・スノーブレードへの交換
・スタッドレスタイヤへの履き替え
・クーラントの濃度点検、もしくは交換
・低粘度オイルへの交換
今回は低粘度オイルへの交換について。
自分でオイル交換をしたことがある人は経験があるかもしれません。
冬になるとオイルってものすごく流動性がおちるような気がしませんか?うちの会社はドラム缶にエアーをつないで、オイルサーバーでジョッキにオイルをうつします。
夏は
ズガンズガンズガンズガン
なのに対し
冬は
ズガン・・・・・ズガン・・・・・ズガン・・・・・ズガン
と、半分以下のスピードでしかオイルが出てこないんです。要するに気温が下がるため、オイルの粘度があだとなり、流れてこない。
これがエンジンの中でも同じことが起きているわけです。
エンジンが温まってしまえば問題はないんですが、朝一発目の始動からオイルの粘度が上がってくるまでの間。流動性が悪くなるので、フリクションロスが発生するし、油膜がいきわたる時間もながくなり、コールドスタートが発生します。
実はこのコールドスタートっていうのが非常に曲者で、エンジンを傷つけてしまう。
可能ならば、冬場はオイル粘度を低粘度タイプに下げてあげるのが好ましいとも言えます。
今のトヨタ車、ハイブリッドには0W-8という超低粘度オイルを採用しています。
これを5W-30にあげるというのは相当粘度が変わります。
0W-8のオイルでクリアランスを計算されているエンジンに、真冬に5W-30を入れると油圧の立ち上がりから流動性まで、全くキャラクターが変わってきます。
真冬が来る前に低粘度オイルの交換などをしたほうがいい時代に変わってきました。
もし、冬であっても長距離走行やエンジンに負荷をかける使い方が多い人は、コールドスタートプロテクションを入れるという手段もあります。
この商品のユニークなところは、コールドスタートやドライスタートの保護を目的としているところです。
使い終わった車のオイルはオイルパンに流れ落ちてしまうわけですが、これを入れるとエンジン各部にオイルが吸着していてくれます。
つまり次回始動時から油膜が保持できている状態になるので、クランキングも軽くなるしドライスタートも防げます。
今年の冬はこれを車に添加しようと思ってます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。