ムーヴに乗ったお客さんが、
エンジンチェックランプが点灯したので見てほしいと来店。
来店時のエンジン音が非常に嫌な音をしていたので、そこが心配でした。
直感的に、多分エンジンヤバいなと。オイル食ってるかな?
最初はそんな憶測がありました。
しかし、リフトアップするとまさかの事態が。
何だか異様にオイルが漏れているのが分かります。
原因はここにありました。
オイル漏れの原因はオイルフィルターです。
ぐちゃぐちゃ。
もう少し大きな穴が開いていれば、一気に油圧がかかってオイルが空っぽになっていたと思います。
とはいうものの、ゲージを見てみると・・・。
レベルゲージの先っぽに少し付着するくらいです。
P0012 VVT制御はオイル不足で点灯
オイルフィルターを交換して、オイルも交換。
ちゃんと油圧がかかるようにしたものの、エンジン内部の異音は消えませんでした。おそらく内部にもダメージが入ってしまったのは間違いないでしょう。
この時点で、チェックランプを読み取ると、P0012 VVT制御。
ただ、このコードは油圧が足りないと点灯することもあります。
パラメーターを保存して、一旦消去してみたら再点灯はしませんでした。
この車はおじいちゃんが乗っていました。
よく見るとフロントタイヤは12インチ・・・。
リヤタイヤは14インチです。
なかなかでたらめな状態になっていました。
話を聞いたら、何かに乗り上げてタイヤもバーストしたそうです。何とか自分でフロントのタイヤを軽トラックのタイヤをつけて乗ってきた。
タイヤを自分で交換してきたことはまあ凄いけど、サイズが違う為すぐにスタッドレスにを持ってきてくれと伝えました。
代車を出して、タイヤを持ってきてもらい履き替えました。
4WDなので、前後のタイヤが違うとトランスファに負担がかかります。
入庫した時は、オイルランプもちらついていましたから。
エンジンがもう長くもたないかもしれないという事も伝えておきました。間一髪と言えば間一髪ですが、エンジンがどの程度持ってくれるかは未知数です。
既に打音が出始めていました。
KFエンジンはピストンリングの問題で、。オイルを消費してしまう個体もありますが、今回はそれ以前のまさかの問題でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。