現在鋭意製作中の案件ですが、試してみたいと思ってやってみました。
今の4サイクルエンジンに2サイクルエンジンのオイルを緊急時に使えるのか?
今2サイクルエンジンっていうと、ぱっと思いつくのは農機具の草刈り機など。
2サイクルエンジンと4サイクルエンジンの違いって、簡単にいうと吸入圧縮燃焼排気の行程を2ストロークで行うか、4ストロークで行うか?
潤滑の仕方にも大きな違いがあります。
2サイクルエンジンは、燃料に混ぜて燃料と一緒に噴射し潤滑しています。
その為、4サイクルエンジンよりも排気ガスに白煙がでてくるし排気ガスも汚い。
4サイクルエンジンはオイルパンにあるオイルをストレーナーで吸い上げて、各部へ潤滑します。一通りオイルが回ったらオイルパンへ戻ってくる。
2サイクルエンジンは燃料と一緒に燃やすので、オイル交換はしなくていいのです。オイルのタンクが減ってきたらその都度補充。
4サイクルエンジンは、オイルを循環しているので交換する必要があります。
そして、2サイクルエンジンオイルを4サイクルエンジンに使えるのか?という点です。
これは実際に自分の車で実験をしてみました。
詳しくは他の記事とYouTube動画でまたお伝えしますが、エンジンがすぐに焼き付くとかそういうことはありませんでした。
つまり、手元にオイルが全くない状態で、何とか車を動かさないといけない。2サイクルオイルだけあった。という状況下になれば、最悪の手段として使えなくもないかなと。
もちろん2サイクルオイルも高速で摺動するピストンとシリンダーを潤滑しています。
すぐに焼き付くとかそういうことはないわけです。
2サイクルエンジンと4サイクルエンジンの最大の違いはシリンダーヘッドです。
2サイクルにはカムシャフトやバルブがありません。この為、ヘッド廻りには厳しいのではないかなと。
ちなみにエンジンを吹かしてみたり、実際に走らせてもみましたが、特に短時間では異音などは発生しませんでした。
長期にわたり使用すると、油路が詰まったり、酸化防止剤の不足により腐食や摩耗が促進されていくと想像します。
白煙はでるかなと思いましたが、これも変わらずでした。オイルが燃えてるわけではなく、2サイクルオイルを循環させているので白煙は出ませんでしたね。
また動画が完成したら掘り下げてお伝えします。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。