またかと言いたくなる故障があったので、お伝えします。
車はトヨタのプレミオです。エアコンが効かなくなったという事で入庫してきました。
エアコンを入れても、まったく冷たい風が出てこないと言います。
エンジンルームを開けて確認してみると、コンプレッサがONになっていないようです。
続いて室内を確認すると、エアコンスイッチの緑色のパイロットランプが点滅しています。
この時点で、この年代のトヨタ車共通の故障と認識しました。
何故エアコンが効かないのか?
バッテリーの横にあるヒューズボックスを開けます。
するとこのように、ヒューズやらリレーが入っています。
このエアコンランプ点滅の原因は、エアコンコンプレッサのマグネットクラッチリレーが壊れていると起きる症状です。
左上の肌色のリレーです。車種によって配置が違うと思います。
これを交換します。
品番はこちら。定価が3590円税別です。
リレー内部が断線して、エアコンコンプレッサに電気がいかない状態になっています。
このリレーが弱いので、同じ年代のトヨタ車は高確率で壊れます。
ある意味定期交換部品と思って、10年以上経過していたら交換してください。
ちなみに、同じヒューズブロックにホーンのリレーがありました。同じリレーだったので、これをエアコンコンプレッサのマグネットクラッチのものと差し替えてみたら、症状が逆転したので間違いありません。
リレーの単体点検を本当はしないといけないのですが、同じリレーを使ってる電装品のリレーを差し替える事でも簡易点検が可能です。
20年くらい前のトヨタ車に乗ってる人は、交換するようにしてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。