3月4日に日野自動車がエンジン認証について不正を行ったことが発覚しました。
内容を確認すると、結構悪質であると言わざるを得ない内容で、問題が広がっています。あれから時間が経過しましたが、現在はどうなっているのか?
どのような不正を行ったのかというと、
・マフラーの劣化耐久試験で、適合しなかったから途中で交換して継続した。
・燃費測定において、測定装置の操作パネルから、燃料流量校正値を燃費に有利に働くような数値に設定し、実際よりも良い燃費値を燃費計に表示させるようにした
・技術検証により、実際の燃費性能が諸元値に満たないことが判明
これを3基のエンジンでそれぞれ行っていたという事です。
目次
トヨタのマイクロバスも日野のエンジンを積んでいる
トヨタにはコースターというマイクロバスがあります。
実はこの車には日野のディーゼルエンジンが載っています。あと、トラックのダイナもトヨタにありますが、ダイナモ日野のエンジンが載っています。
やはり、コースターも燃費基準で問題がでたようで、追って対応を迫られています。
国土交通省は、日野の不正を受けて、トラックやバスメーカーに他7社についても調査を指示しています。
日野は独自の特別調査委員会を設置
日野自動車は、今回の不正について
現時点までの判明事項から、現場における数値目標達成やスケジュール厳守へのプレッシャー等への対応が取られてこなかったことが問題の背景にあると考えており、経営として非常に重く受け止めています。
日野自動車HPより引用
このようにコメントを出しております。
そして、それからの対応は以下の通りです。
2022 年 3 月 4 日付「エンジン認証に関する当社の不正行為について」にて公表した通り、日本市場向け車両用エンジン 3 機種(中型エンジン「A05C(HC-SCR)」、大型エンジン「A09C」および「E13C」)に関して、排出ガスおよび燃費に関する認証申請においてエンジン性能を偽る不正行為があったことを確認し、エンジン性能に問題があることも判明しました。また、小型エンジン「N04C(尿素 SCR)」については、不正の有無は判明していないものの、実際の燃費性能が諸元値に満たないことが判明しました(以下、「本件問題」)。当社は本件問題の重要性に鑑みて、事案の全容解明および真因分析に向け、本日、当社と利害関係のない外部有識者による特別調査委員会を設置いたしました。
日野自動車HPより引用
特別調査委員会のメンバーは
委員長 榊原一夫 (元大阪高等検察庁検事長、弁護士)
委員 島本誠 (ヤマハ発動機 顧問)
委員 沖田美恵子 (弁護士)
これらの方々です。、事案の全容解明および真因分析に加え、組織の在り方や開発プロセスにまで踏み込んだ再発防止策の提言をお願いしていると。
リコール対応はまだ出されていない
気になるリコールなどについてですが、今のところは何もアナウンスされていません。
マフラーが駄目なエンジンなどもあるので、リコールにするのは間違いないと思いますが、引き続き動向を見守っていきたいと思っています。
うちのお客さんでも該当車に乗ってる人や法人がいますからね。どうなってるんだと言われていますし。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。