今まで体験したアイドリングストップの警告ランプが点灯する原因3つはこれ

各自動車メーカーで、アイドリングストップを採用している車が多いです。

事の発端は各自動車メーカーの低燃費戦争。カタログ数値をライバル車よりも良くしたい。ということでアイドリングストップを採用し、しのぎを削ってきました。

最初は普通に信号待ちでストップ。進化して、信号待ち寸前で車速が規定以下km/hで下がったらストップ。

さらには、アイドリングストップ中はエアコンコンプレッサーも止まって、夏は不快だからそこも何とかしましょうと!

凄いですよね。メーカーの涙ぐましい努力を感じます。

しかし、最初はよかったものの、しばらくするといろいろな問題が出てきました。

アイドリングストップ専用バッテリーを交換しないと、エンジンが止まらなくなった。交換しようとすると普通のバッテリーより高い。

交換頻度も従来のバッテリーより頻繁である。つまり、燃料代を節約できるけど、バッテリーを含めたランニングコストがかかってしまうという、本末転倒具合です。

これにいち早く気が付いたトヨタは、現行車にアイドリングストップを搭載しなくなりました。っていうか、考えればわかるけど、カタログ表記がライバル会社よりも優れてないと駄目なんですよね。

というわけで、最近ではお約束になりつつあるアイドリングストップランプが点灯する原因について書いてみます。

僕が経験したアイドリングストップランプ点灯の原因3つを紹介。

ケース1 バッテリーの劣化や充電不足

アイドリングストップランプ点灯の原因第1位というと、絶対にこれです。

バッテリーの劣化や充電不足。アイドリングストップを成立させるには、バッテリーの状態が肝になります。必要以上の電圧が確保されていること。

セルモーターを回した後、始動時の電圧が必要以上にさがらないこと。

つまり健康で元気なバッテリーじゃないとアイドリングストップの条件に合致しないのです。

バッテリーが古くなってくると、その条件から外れてしまう為、交換が必要になります。

こちらは有名な故障コード。P1602 始動時電源電圧低下異常。

このコードはセルモーターを回す時のバッテリーをモニターしています。メーカーによって異なりますが、特定の電圧より下がってしまうことが何回かあったら、チェックランプを点灯させる仕組みになります。

重要なのバッテリーを交換することですが、気を付けないといけないのは在庫品などは良くないという事。きちんと満充電されているバッテリーを付けないと駄目です。

ケース2 キーレス電池が減っていると点灯させる

これはマツダで経験したものです。

アイドリングストップ警告灯が点灯するという事で、バッテリーを交換してもらったけど治らないという相談を受けました。

原因を調べてみると、何とキーレスの電池。

マツダ車の場合、i-stopのランプが緑色にならないとアイドリングストップしません。

こちらの車両は、走り回ってもまったくi-stopの緑色マークが点灯しなかった。

ということは何か条件から外れているなと。その中でアドバンストキーの状態というものがありました。

普通にドアを開閉、エンジンをかけることもできるわけですが、微妙な電池の劣化でアイドリングストップの条件から外れていました。

マツダ車の場合はバッテリーとキーレスの電池はセットで交換すべきだなと思いました。

ケース3 エネチャージバッテリーの不良

最後はワゴンRです。

こちらはずーっとアイドリングストップランプが点灯しっぱなしという症状でした。

この車にはエネチャージのシステムがあり、普通の補機バッテリーの他にエネチャージ用のリチウムイオンバッテリーも搭載しています。

結果を先に書くと、そのエネチャージ用のリチウムイオンバッテリーが駄目になっていたケース。

そんなものがそう簡単に壊れるのかなと思っていたんですが、見てみたら納得。

よく見るとなんだかフロアマットの色が変です。

リチウムイオンバッテリーをはzジュしてみると、この状態。

どうやら室内まで水没をしていた車でした。

新品のエネチャージ用リチウムイオンバッテリーは非常に高額だったので、中古のリサイクルパーツで対応。

無事に直りました。

番外編 アイドリングストップの条件を満たしていない

一番最初に疑うのは、アイドリングストップ条件を満たしているかということ。

例えば、ボンネットがあいていたり、年式や車種によっては外気温が寒い時などエアコンスイッチを入れているだけもアイドリングストップしません。

いつもと同じ使い方をしていて、アイドリングストップしないのかそこをまずは調べるということ。

そもそもこういう場合はアイドリングストップランプを点灯させることはありません。

分かりにくいところでは、標高が高いときもアイドリングストップしない車があります。

この辺の条件は各自動車メーカーで似ているところもありますが、独自に追加している項目もあるので取り扱い説明書を読んでください。

意外とシステムは正常だけど、アイドリングストップしないと言われたら条件を満たしていないことがあります。

ということで、アイドリングストップにまつわるトラブルの原因でした。

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