僕は免許を取って、初めての車にRX-7のFD3Sを中古で買いました。そして2代目の愛車もRX-7でFC3Sに乗りました。
2台のロータリーエンジン車に乗り続けたわけですが、今ではロータリーの個体というとRX-8がメインになってくると思います。
新型のロータリーは出ていないので、中古で初めてロータリーエンジンに乗りたい!という人へ経験者談として、心構えなどを書いてみます。
ロータリーエンジンって、レシプロエンジンと何がどう違ってくるのか?
目次
維持費はロータリーエンジンのほうがかかる
もしロータリー車に乗りたいとなれば、お手頃で買えるのはRX-8です。
スタイリングや走りが気になってRX-7が欲しいという人も当然いるかと思います。
まず第一の心構えとして、メンテナンス費用は通常のレシプロエンジンよりかかると思います。
ロータリーのメンテナンス代で、レシプロより費用が掛かってくるのはプラグですね。ロータリーエンジンのプラグって、レシプロエンジンの3倍消耗が激しいです。
というのも、ローターが1回転するまでに3回爆発しているから。レシプロエンジンと一概に比較はできない構造ですが、爆発回数はレシプロより多い。
そして、リーディングとトレーディングという2プラグ構造を取っています。熱価が違います。
DIYで交換もできますけど、FCはコードのつなぎ方を間違えるとエンジンにダメージが入るとも言われています。
13Bならば1万キロに1回はプラグを交換したいところです。このプラグの値段が高い。純正だと1本2500円近くしました。4本で1万円ですね。そして工賃。これが1万キロ毎にかかってくる。
燃費がイマイチよくないので、ガソリン代がかかる
ロータリーの宿命でもある燃費。
同クラスのレシプロスポーツカーに比べると燃費がちょっと悪いです。僕は毎回燃費計算をしていましたが、FDだとリッター4km台。FCだとリッター6km台でした。
FDの時は峠を走り回っていたせいもありますけど、燃費が悪い。
ガソリン代がかかります。今のエコカーなんかと比較しては駄目です。ロータリーエンジンはどちらかというと、2サイクルエンジンに似ているので、排気ガスもレシプロより汚いのです。
ベルトやエアクリーナーはレシプロと同じだけどオイルは減る
その他のエンジン系統のメンテナンスは、レシプロとあまり変わりません。
エアクリーナーやファンベルトは状態で交換。ただしエンジンオイルは自然に減っていきます。
というのも、構造上メタリングポンプで燃料にオイルを混ぜているからです。
使用できるエンジンオイルは4サイクルエンジンのものでも使えますが、出来ればロータリーエンジンの専用に作られたオイルを入れるのがお勧めです。
ロータリーショップから出てるオイルや、有名のチューニングメーカーのオイル。あとはマツダ純正のオイルなんかがいいと思います。
バッテリーが意外とでかい
ロータリーって、実はバッテリーもでかいです。
というのも、セルモーターも大きいからです。簡単に比較するとハイエースとかキャラバンクラスのバッテリーを積んでるのです。
バッテリーのコストもちょっとだけ高い。
デメリットは多いけど、電気自動車ともちがうフィーリングが
ロータリーエンジンに一度乗ってみればわかりますが、とにかくフィーリングがすごい。
物凄くスムーズにエンジンが回転していきます。
それはレシプロの往復運動に比べてロータリーは回転運動をそのまま出力しているからですね。
これを味わってしまうと、なんとも言い難い。電気自動車に初めて乗ると感動すると思うんですが、それに通じるものがあります。
デメリットを全て消してしまうくらい、ロータリーには個性があって味がある。
おそらく今後どんどんとロータリーは減っていってしまいます。
今のうちなら手に入れるギリギリのチャンスかもしれないので、是非ロータリーライフを味わってみてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。