スズキからなかなかの規模のリコールがでました。主にハスラーです。
どのようなリコール内容かというと、以下の通りです。
R06Aエンジンの排気側の油圧式VVT(可変バルブタイミング機構)の作動を制御しているオイルコントロールバルブにおいて、フロントグリルより浸入した塩水によって内部に錆が発生し作動できなくなるものがある。そのためVVTの制御ができなくなり、エンジン警告灯が点灯し、停車直前にエンストに至るおそれがある。
国土交通省HPより引用
今回不良なのはVVTの油圧を制御しているオイルコントロールバルブです。
オイルコントロールバルブが壊れるとどうなるのか?
こちらがオイルコントロールバルブです。
これはトヨタの1AZのものです。僕は実際にVVTのオイルコントロールソレノイドバルブの故障を2回体験したことがあります。
スズキのハスラーはエンストすると書いてありますが、その他にはどのような症状がでるか?
まず、ソレノイドバルブって、カシメてある部位があります。そこがもげたりするとものすごい勢いでオイルが噴きだしてきます。
というのも、ここで油圧が発生しているから。油圧でソレノイドバルブの通路を変えているのです。
もし、油圧発生部にクラックなどが入ったら、オイルがすさまじい勢いで漏れてきます。
そして2回目の体験は、オイル交換をほとんどしなかったダイハツムーヴ。ソレノイドバルブにもスラッジが堆積して、プランジャーがスムーズに動かなかった。
結果、カムシャフトの位相を変えようとしても油圧が切り替わらなくて、激しいノッキングを発生させたりしたんです。
これもものすごいエンジン不調です。
オイルコントロールバルブが壊れると、あきらかに体感が出来るほどエンジンは不調になると思います。
交換自体は10mmのボルトを外すだけで交換できる車種が多いので、待っていてもらう中でも作業が可能なんじゃないかなって。
いずれにしろ、早めにうけたほうがいいリコールだと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。