脱エンジン車が叫ばれてきました。世界的に電気自動車や燃料電池へシフトするなか、昔の味のある車はどんどんと価格が高騰してきています。
一番は25年ルールが適用になり、90年代のスポーツカーなどが一気に海外へ流れていきました。今までのマーケットが日本だけだったのに対し、世界中から買い求められると、一気に値段があがります。
リアルタイムで過ごしてきた中で、32のGT-Rなんか30万円台で買える個体がゴロゴロありましたから。
そうなってくると、家にある古い車も取っておけば・・。と、思う人も出てきますね。
生涯にわたって楽しめる車を持っていればそれは最高です。
今からそういったちょっと味のある車を買ってみようか!と思うのも素敵ですね。
しかし、古い車はそれなりに気を使わないといけないところがあります。
古い車のオイル交換は当時のデータを参考にすること
古い車を維持するには、部品の調達に苦労します。
というのも、純正部品はほとんど廃盤になっていて、自分で必要な部品は調達しないとだめですから。
オイルなどの油脂類なら今でもあるからいいよね。と思っても気を付けてください。
古い車に今の時代のエンジンオイルを使うのは危険な場合があります。それほど年数の経っていない車であれば、グレードと粘度に気をつかえば大丈夫です。
しかしながら、80年代以前の車になると、その当時のオイルを使ったりしないと弊害がでます。
何が違うのかというと、エンジンのクリアランスがもちろん違うし、組み付けてある材質が違います。
一番違うのがオイルシールやガスケット類。
昔の車に今の化学合成油を入れたりすると、グレードと粘度をカバーしていたとしても、オイルシールにダメージを与えてしまう事があるんです。
鉱物油を指定しているような昔の車には要注意です。
ポルシェなどになると、エンジンオイルも当時のものをリバイバルして販売しています。
さらに超古い車などになると、オイルもマルチグレードではなくシングルグレードを使用しているものもあります。
油脂類一つとってみても、最新の技術だからと言って使ってしまうとトラブルにつながるということです。
車の文化を楽しむためにも、この手の保存を目的とする車の所有に関しては、いろいろと緩和してほしいですよね。
車って税金でがっちりと縛り付けられているから、楽しむにもお金が必要ですからね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。