日産ノートのリコール!エンジンマウントブラケットの不備で走行不能になるのは何故か?

先日日産のノートにリコールが発表になりました。

内容は以下の通りです。

エンジンマウントブラケット取付ボルトにおいて、取付方法が不適切なため、ボルトが緩むおそれがある。そのままの状態で使用を続けると、ボルトが破断することにより原動機が傾き、フロントサスペンションメンバーと干渉して異音が発生し、最悪の場合、ドライブシャフトが抜けて走行不能に至るおそれがある。

国土交通省HPより引用

型落ちのノートですが、それを使ってどうなるのかを見てみます。

エンジンマウントブラケットとは何か?

まずエンジンマウントブラケットというものはなにか?

レシプロエンジンはピストンの上下運動をクランクシャフトへ伝えて回転させています。

この時4サイクルなら、吸入・圧縮・燃焼・排気という順番で動いているんです。この工程で一番パワーが出るのが燃焼です。

混合気を爆発させてピストンを一気に押し下げています。そんなことを繰り返してるので、バランス取りされているとはいえエンジンは振動する。

そんなエンジンを車体にそのまま固定すると室内まで振動が伝わってくるし、ボディにもよくない。ということでエンジンマウントというゴムをつかって振動をおさえて、車体に固定しています。

写真に写っている黒い金属の部品がエンジンマウントブラケットです。

どうやらリコール対象のノートはこの部位に不備があるようです。

エンジンマウントが機能しなくなったら、エンジンが一気に下がります。車の構造によってはサスペンションメンバーに干渉したり、ダイレクトに地面についてしまう車もあります。

エンジンが大きく下がると、ミッションに刺さってるドライブシャフトの寸法を超えて抜けてしまうため、走行不能になるという事です。

いずれにしろこのリコールは危険なので早く受けたほうがいいでしょう。

とくに振動が激しくなっているとか異音がでてきているという時は、すでに症状が出始めているかもしれないので注意してください。

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