車のタイヤが変な向きをしてるということで引き上げてきました。
これが想像以上に凄いことになっていました。まずはこちらをご覧ください。
見た感じ、リヤタイヤに随分とキャンバーが付いているように見えます。
ちなみにこの車両はノーマルでどこも足回りはいじっていません。
これはどこかぶつけてアームか何かが変形しているのかなと、下廻りを除いてみました。
上から見た図。
絶対的におかしい。
この車はFFなので、足回りはトーションビームになっているはず。
トーションビームが錆でもげている
下廻りを除いてみると、強固なトーションビームの付け根部分に錆が発生。どうもクラックも入ってるように見えます。
さらによく見てみるとこの有様です。
トーションビームが割れています。錆と金属疲労が原因なんでしょうけど。
ここまで強固な部品がこのようになってしまう事に驚きを隠せませんでした。
修理するにはこのトーションビームを交換しないといけません。
それにしてもまさかこんなものが折れるとは思いませんでした。何かの衝撃でもげたとかそういう形跡はなくて、単純に錆と金属疲労だと思われます。
昔ホーシングとラテラルロッドの付け根が錆で折損していた車を見たことがありますが、頑丈そうに見える部品でもこうなってしまう事があるということ。
走行距離は15万キロオーバーなので、頑張ったほうなのかもしれませんけどね。
やはり錆止め塗装はしっかりと行わないと駄目だなと再認識しました。この車両はあまり錆止めを施していなかったようです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。