最近スズキのスパークプラグでいろいろあったので、現在のスズキ車に搭載されているスパークプラグについて調べてみました。
現在主にR06Aというエンジンに搭載されているスパークプラグはこちらになります。
品番がSILKR7F-11。従来のKR7AIとは違い両側イリジウムタイプです。
R06Aより以前のエンジンはK6Aというエンジンがスズキ車全般に乗っています。
K6Aの装着されているプラグがKR7AIという片側白金タイプ。これが整備業界ではひと悶着あったプラグなんです。
KR7AIというプラグは片側だけ白金にして、通常のプラグよりは強く安定した火花が飛ばせるプラグです。しかし、寿命は普通のプラグと同じが目安。
しかし、価格は長寿命のイリジウムタイプのプラグとほぼ同じ価格。
性能はまぁいいけど、寿命は短くて高いプラグだったといえます。
どうせ2万キロしか持たないのなら、あえて片側白金プラグを辞めて通常のプラグを装着してほしいというお客さんもたまにいました。プラグ代が半分以下になりますから。
こういった経緯があり、スズキ車のスパークプラグに関して言うと嫌な思いをしてきた人が多いでしょう。説明するのも大変です。
目次
SILKR7F-11の寿命はどの位もつのか?
それでは現行のR06Aに搭載されているスパークプラグ。
SILKR7F-11の寿命はどうなのか?メンテナンスノートを見てみると
メンテナンスノートには
白金プラグ/イリジウムプラグ装着の軽及びターボ車に適用のものは、6万キロ交換とされています。
それ以外の白金・イリジウム装着車は10万キロです。スズキでも軽自動車以外の小型車以上になると10万キロまでOKという事になります。
これだけ見ると、寿命は3倍に伸びたことになります。
SILKR7F-11はイリジウムプラグ
ちなみにこのプラグをよく見ると、両方の電極にイリジウムチップのようなものが付いてるのがわかります。
KR7AIはこれが片方だけしか付いてなかったため、寿命が短かったわけですね。
さすがに他のメーカーでは10万キロOKとされているものもあります。2万キロ交換なんていうのはちょっといただけないですね。
10万キロOKとうたっているプラグであっても、それより前に故障をすることが多いです。実際にダイハツ車だってコイルやプラグの失火はしょっちゅうです。
軽自動車って、排気量の多い小型車や普通車に比べると、エンジンを高回転まで回さないといけません。
プラグにとっては厳しい環境なのは間違いないです。できれば5万キロ位で交換してしまうのが安全なのかなと思います。劣化しているプラグを使い続けると今度はコイルに負担がかかり、壊れてしまいますから。
どうせ装着するのなら長寿命タイプがいいですよね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。