この前知り合いが車検整備をしたダイハツのハイゼット。いわゆる軽トラックです。車検費用が法定諸費用を含めて17万円規模だったそうです。
その内容は妥当かどうか?
目次
平成20年式で走行距離11万キロオーバーの車検内容とは?
平成20年式で走行距離が11万キロオーバーのハイゼットトラック。車検代が17万円規模だったといいます。
軽自動車の法定費用って、3万円弱ということを考えると整備代金に14万円程度かかっていることになります。
内容はどうなのか?
エンジンオイル・オイルフィルター交換
スパークプラグ交換
エアークリーナー交換
ヘッドカバーパッキン交換
フロントブレーキ鳴き止め脱着修理
リヤブレーキシュー交換
ロアアームボールジョイントブーツ交換
クラッチオーバーホール
整備の内容をざっとみるとこんなところです。それぞれ細かく整備代を見ていくとどうか?
エンジンオイル・オイルフィルター交換・・・約5000円
スパークプラグ交換・・・約1800円
エアークリーナー交換・・・1630円
ヘッドカバーパッキン交換・・・工賃込みで約6500円
フロントブレーキパッド交換・・・工賃込みで約10000円
リヤブレーキシュー交換・・・工賃込みで約8000円
ブレーキフルード交換・・・工賃込みで約3000円
ロアアームボールジョイントブーツ交換・・・工賃込みで約7500円
クラッチオーバーホール・・・工賃込みで約50000円
ワイパーゴム左右交換・・・1200円
ここに24か月点検料が15000円。下廻りスチーム・防錆塗装が10000円
重量税8200円・印紙代1100円・自賠責保険代21780円・登録代行料10000円
ざっと足してみると173000円くらいになります。この金額は妥当なのか?
クラッチオーバーホールの工賃が3万円オーバー
費用を圧迫しているのはクラッチオーバーホールの工賃です。3万円以上が計上されていました。
一応指数表でどの位のレートかを確認すると、4WDだと4.5Hという指数になっています。
つまりクラッチをオーバーホールすると4.5Hの工賃を請求されるということ。1時間当たりの時間工賃は整備工場によってまちまちですが、6000円~8000円くらいが相場です。仮に7000円の時間工賃だとすると、31500円の工賃試算になります。
この辺の金額もほぼ適正です。
走行距離が11万キロオーバーなので、クラッチが滑っていてもおかしくはないし、ブレーキが摩耗していて当然だと思います。
5万キロ毎の整備はお金がかかることが多い
車の整備って、ガソリン車だと5万キロや10万キロって、交換部品が多くなる距離です。
通常の車検ならオイルやワイパーぐらいで済むものの、5万キロ位になるとブレーキが減ってきたりベルトが摩耗したりします。
あとエアクリーナーや駆動系のオイルなんかも交換時期に差し掛かるので、どうしても5万キロ、10万キロ刻み位になると費用がかさんできます。
今回のハイゼットも11万キロ時点でクラッチOHをふくめると、ほぼ妥当な金額だと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。