高齢ドライバーによる踏み間違い事故の実例を紹介!どうして踏み間違いが起きるのか

ここ最近頻繁に高齢者のドライバーによる踏み間違い事故が増えています。当社のお客さんでも年々増えているのが実感としてわかります。

今回は2件の高齢ドライバーの踏み間違い事故を紹介して、どうすれば防げるのかなどを考えてみたいと思います。

ケース1 あわやコンビニへ突っ込む寸前で停止

最初の事故はこちらのアクアです。

当社の近くのコンビニで電柱にささっていました。納車引き取り時に事故を目撃したら、車種とナンバーを控えて会社に電話します。

そしてうちのお客さんなのかどうかを確認。このアクアも当社のお客さんでした。ドライバーは高齢女性です。

事故が発生した時点で、お客さんはこちらへ電話をしてきます。大抵は気が動転してしまって、次に何をしていいのかわからなくなっている。

まずは負傷者がいれば救護にあたり、救急車と警察。その後に保険会社へ連絡するという順番になります。

会社でもすぐにその車両が加入している保険について調査をします。車両保険が入っているのか?修理中のレンタカー特約がついているのか?

特約がついてなければ事故代車の空きはいつからなら貸し出せるのか?などなど。

このアクアの事故概要は以下の通りでした。

コンビニへ入ろうと左折をしましたが、ブレーキを踏んで減速しようと思ったら間違えてアクセルを踏んでしまった。

勢い余ってコンビニ脇の電柱に刺さって停止したというもの。そもそもこの動作について不明な点が多いです。左折をしようとした時点では車は進んでいたので、アクセルペダルを最初から踏んでいたはず。

それをブレーキに踏みなおそうとしたのがアクセルをまた踏んでしまったという事でしょうか?

不可解な点が多いですが、ブレーキ痕もなかったので、ノーブレーキで突っ込んでしまったのは明白でした。単独事故だったのがせめてもの救いです。

車両保険は加入していなく、修理代は50万円規模に上りました。

ケース2 バックしようと思ったら前進してささってしまった

このブーンが入庫した時って、実はアクアの事故の翌日でした。

色が似ていたので、えええ?って一瞬デジャブか何かかと思ってしまいました。

一体どういう事故だったのか?こちらもぶつかったのは電柱だったそうです。運転していたのはやはり高齢の女性ドライバーです。

概要を聞いてみると、駐車中の車をバックさせて出そうと思ったらDレンジに入れてしまいぶつかってしまったという。

事故現場を調査したわけじゃないので、想像ですがゼロ加速でここまで損傷するっていうのはどんな勢いだったのかなって。

もしブレーキを少しでもかけてる状態でアクセルを踏んでいたのなら、ブレーキオーバーライドが働いて事故には至らなかったでしょう。

ですが、完全にアクセルのみ。しかもエアバッグも展開しているのでほぼ全開に踏んでいるような感じが見受けられます。

修理代はまさかの100万円オーバーとなりました。エアバックが展開すると、エアバック本体、コンピューター、センサを交換しないといけない為高額になります。

今の高性能な自動ブレーキ搭載車だったら回避できた?

それでは、これらの事故はどうすれば防げたのか?

この2件ともに言えることは、ヒューマンエラーを起こしているということと、それを回避する装備が車についていなかったという事です。

人間誰しも操作ミスは考えられます。しかし年齢を重ねると、それだけその確率は上がっていく。やはり感覚が鈍ったりするからだと思います。

しかし共通しているのはパニックになってより踏力が増しているということ。じんわりとアクセルを踏んでいたらここまで損傷はしません。

もしかしたら事故がある前にワンアクションして、ブレーキを慌てて踏もうと思ったらアクセルを思い切り踏んでしまったのかもしれません。

では、今の高性能な車だったら回避できるかどうか?

これは回避できると言えます。今最先端の自動ブレーキを搭載している車なら回避できます。自動ブレーキが出はじめの頃の車両では無理です。

トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル。この辺りの自動ブレーキは高性能で、これらの事故は回避できると思われます。

外国車であれば逆に回避できないメーカーもあります。ボルボなら大丈夫。

高齢ドライバーの踏み間違い事故を防ぐにはどうするか?極論を言うと車に乗るな!となりますが、田舎の事情だとそうも言っていられません。

だったらどうするかというと、やはり自分をアシストしてくれる車に乗り換えるのが必要だと思います。軽自動車なら日産デイズや三菱EKワゴン。高性能な自動ブレーキを搭載しています。

自分の操作に確信が持てないなら車にアシストしてもらえばいいんです。今ドライバーの平均年齢ってぐっと上がっています。自動ブレーキ搭載車も追従するように増えて、性能が上がってきます。

今高齢者が乗ってる車が、全てこれらの車両になれば悲惨な事故も減っていくのではないかなって思います。今が一番中途半端な時期ですね。あと10年もすれば随分と変わってきていると思います。

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