この手のお問い合わせが年間にするとかなり多いです。
スマートキーの電池が終わってしまって、エンジンがかけられない。もしくは電池が終わりかけて、かけることができないというものです。
昔のようにメカニカルキーをシリンダーへさして回すタイプではなく、プッシュスタート型の車です。
自動車メーカーにはそれぞれ電池が終わってしまったときのエンジン始動方法が説明書に書いてあります。
どのメーカーも似たようなものなのかな?と思いましたが、実際に試して記事に残しておくことにします。
まずはマツダのND型ロードスターです。
今更説明もいらないと思いますが、さらっと復習です。
今の車にはスマートキーという電子キーが使われていることが多いです。持っているだけでキーが電波を飛ばし、ドアの解錠やエンジンの始動を行える便利なもの。
ただし、キーに内蔵されている電池が終わると、電波を飛ばせなくなり車両側との通信ができなくなります。
するとドアも開けられなくなるし、エンジンもかけられなくなる。今の時代ならではのトラブルです。
目次
ND型ロードスターのスマートキーと電池の種類
こちらがND型ロードスターに採用されているスマートキーです。マツダ独自の呼び方をするとアドバンストキーといいます。
中に入ってる電池は何か?
ND型ロードスターのアドバンストキーに入っている電池はCR2025です。
この手のスマートキーの電池、保管場所などにも影響を受けやすく、僕は1年ごとの交換をお勧めしています。最低でも車検時には交換をすること。
1つ300円くらいで購入ができるので、年の瀬などにスペアキーを含む両方交換推奨です。
今回実験したのは、このキーの電池を抜いた状態でエンジンを始動できるか?指導方法はどのようにすればいいのか?
ND型ロードスターでキーの電池が終わった時のエンジン始動方法は?
キーの電池を抜いた状態で車に乗り込み、クラッチペダルとブレーキペダルを踏んで、スタートスイッチを押してみると、やはりキー警告灯が点灯してかかりません。
一番有名な方法は、直接キーをスタートスイッチに押しやってかける方法。トヨタなどがこれにあたります。
ただ僕自身実際に試したことがなかったので、どのようにキーを認識してかかるのか?ロードスターはどうなのか?
ロードスターの場合、キーがない状態でスタートスイッチを押すと、スタートスイッチが緑色に点滅をします。
このスタートスイッチが緑に点滅をしている間に、電池が終わったキーをスタートスイッチにい近づける。
するとイグニッションがONになり、そのままエンジンが始動しました。
すごい。かなり感度がいいと思います。
何度も繰り返してやってみましたが、百発百中でエンジンがかかりました。
もちろんエンジンが始動するまでブレーキとクラッチペダルは踏んでおく事。
エンジンを停止すると、やはりキーは見つからない状態になっています。
当然ですけど。
ND型ロードスターの場合、アドバンストキーの電池がなくなったとしてもエンジンの始動は簡単でした。
・ブレーキとクラッチペダルを踏みこんでおく
・スタートスイッチを押す
・スイッチが緑色に点滅している間にキーをスイッチの近くにもっていくと感知してエンジンがかかる
こんな手順でした。
ちなみにクラッチペダルとブレーキペダルを踏み込んだ状態で、キーを使って直接エンジンスタートスイッチを押し込んでも始動はできました。
どちらでもいいと思います。
緊急時には必要になる動作なので、覚えておくと役に立ちますよ。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。