大雪の関越道で大渋滞は何故起きた?電気自動車時代の課題が浮き彫りとその対策方法は

関越道で起きた大雪の大渋滞。自衛隊も出動して、2000台越えの車が巻き込まれてしまいました。2000台以上もの車がスタックして大渋滞になったということで、この中に1台くらい電気自動車がいたのかなと。

もし電気自動車がいたら、どうなっていたのだろうか気になって仕方ありません。というのも、今日本は電動化へ向けて舵を切っている最中でもあります。

そもそもどうしてこんな大渋滞が引き起きたのか?報道では数台のノーマルタイヤ装着車がいて、そこからスタックが始まったという記事も見受けられました。

雪国に住んでいる人間から言わせると、ノーマルタイヤで雪の高速道路を走行するなんていうのはもはや命知らずとしか言えません。それほど危険です。

雪国に住んでいる人間はスタッドレスタイヤはもちろんの事、駆動方式もあえて4WDを選択する傾向にあります。

2WDのFFであっても、雪の坂道はスタックをすることがあります。そんな時4WDだったら問題なく走破することができる。

それほど雪国では駆動方式も重要視されています。

高速道路の動きがストップしていなければ、途中に除雪車を入れることで雪があそこまで積もることはなかったでしょう。

暖かい地域に住んでいる人はスタッドレスタイヤを持っていない人も多いですから。

電気自動車が雪の高速で渋滞にはまったらヤバい

今回の関越道の大渋滞で、純粋な電気自動車がいたのかどうかは定かではありません。

もしいたとしたらとてもヤバい状況にあったと想像ができます。

寒さと渋滞に電気自動車は非常に弱いです。以下その理由です。

・ヒーターを入れると電気が減っていく

・ガソリンや軽油車であれば、携行缶で給油をすることでしのぐことができる

・渋滞が長引けばそれだけ電池容量は減る

・電欠している電気自動車に対してエネルギーを補充する手立てがほぼない

例えば雪の大渋滞だと暖を取るためにエンジンをかけたり、電気自動車だったらヒーターを入れたりしますよね。ですが、その間も燃料であるガソリンや電気は減っていくわけです。

ガソリン車や軽油車であれば、携行缶である程度の量を持ち運ぶことができます。電気自動車はどうか?電欠している車両に対してエネルギーを供給するには、現在では電気を供給できる車はあるものの、渋滞時にはそもそもそこまでたどり着けない。

つまり、渋滞が長引けば長引くほど厳しい状況になっていくということ。

もちろんガソリンを20L入れるのって、携行缶から5分もかからずに車に入れることができます。

電気自動車に20Lに相当する電気をチャージするのには、5分では済みません。この辺りも課題になります。

雪の大渋滞はEVには向かないが、非接触充電が実用化されれば別になる

ちょうどタイムリーな話題で、海外ニュースにも出ていましたが、海外でEVの非接触充電のテストがスタートするという。そこにトヨタ自動車もプロジェクトに加わっているそうです。

携帯電話も今は当たり前になった非接触充電。これが電気自動車に対するブレークスルーその1になると思います。

どうするかというと、高速道路の渋滞が起きそうな区間に非接触充電システムを道路に組み込んでおく。するとその上にいる電気自動車は常に充電状態になるため電欠しなくなるということ。

裏を返せば、道路の至る所にこの非接触充電道路ができれば、EVに搭載する電池そのものの量を減らすことだって可能です。

走りながら充電することができるわけですから。高速道路にこのシステムを組み込めば、電気自動車の通行料を1割増し位にすることで、公平性を保てばいいんじゃないかな。

EVで一番ネックとなるのが航続距離。これを解消するには電池容量を増やすしか方法がなかったわけですが、インフラが整えば別の角度から解消ができるということ。

ただ、既存のEVに対してこのシステムを後付けできるかというのはこれから実験するそうです。

まだまだ実現するまでは時間がかかりそうなので、今のところは電気自動車で冬の高速道路は気をつけろとしかいいようがないところが残念です。

今電気自動車用のバッテリーもリチウムイオンから全個体電池へ変わろうとしています。全個体電池であれば、短時間でチャージが可能になるため、もう少しでエネルギーに関する勢力図が変わってくるかなと。

今の段階で一番お勧めなのはPHVだと僕は思います。RAV4 PHVに搭載されているシステムが他のPHVにも搭載されれば、パワー面でも環境面でも全てワンランク上の車になりますから。

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