ホンダのサービスキャンペーン。エンジンスタートスイッチの不良で警告灯が点灯する

リコール情報などは整備士をしているので、常に目を光らせています。リコールだと国土交通省のHPに内容が掲載されます。

しかし、サービスキャンペーンと改善対策、保証延長などは国土交通省のHPには記載されないので、各自動車メーカーのHPで確認する必要があります。

そういった情報に目を通していないと、実は保証延長されているものに関して有償で修理させられるといった事にもつながりかねます。

この前ホンダのサービスキャンペーンで、これは!と思ったのが出ていたので紹介します。

どのようなサービスキャンペーンか?

エンジンスタートスイッチの不良で警告灯が点く

内容は以下の通りです。

エンジンスタートストップスイッチ及びパワースイッチにおいて、スイッチ内部回路の電流保護が不適切なため、スイッチ内部のコンタクトラバーに含まれるシリコンが接点に付着した状態でスイッチ操作を行うと、絶縁被膜が生成されることがあります。そのため、接点が導通不良となり警告灯が点灯するおそれがあります。

ホンダのHPより引用

対策はスタートスイッチを対策品に交換するというものです。

そもそもスタートスイッチを搭載している車種って、軽自動車から普通車まで相当な数だよなと確認してみると、なんと1,173,658台となっています。

製作年月日は平成25年8月2日~平成29年9月6日。この期間に作られている車が要注意ということです。

シリコン系の溶剤は電気系統に要注意!

ちなみに、他の自動車メーカーも注意喚起をしていますが、シリコン系のスプレーを室内に使わないでほしいと言っています。

どういうことかというと、シリコンって電気と相性が悪くて、メーター廻りのインパネやダッシュボードのつやを出すために噴射すると、電気廻りが故障することがあります。

これはシリコン系の溶剤が内部に浸透して、基板などに入り込んで絶縁させてしまう為。

この為、自動車メーカー各社はシリコン系のスプレーを室内に使わないでと注意喚起を前々から出しています。

今回はスタートスイッチの潤滑にもともと仕込んでおいた、シリコングリスが内部の接点に達してしまうということなんでしょう。

エンジンがかからなくなったりハイブリッドシステムが起動しなくなるかも?

説明では、警告灯が点灯するとまでしか書いてないですが、症状がすすんでくるとエンジンがかけられなくなったり、ハイブリッドシステムが起動しなくなる恐れにつながると想像できます。

おそらく、相当の台数に及んでいるという点と、ほぼ同じ部品を共有しているので、ある程度すんなりと作業を受けることができると思います。

早めにサービスキャンペーンは受けてください。

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