未だに納期が1年くらいかかると言われている、現行ジムニーですが2度目のリコールが発表になりました。
以前はエンジンルームの燃料ホース交換というものでした。うちのお客さんにも実際に該当の燃料ホースが破けてあわや車両火災寸前の被害を受けた人も居ます。
今回発表になったリコール内容は、ちょっと耳を疑ってしまう内容でした。
目次
燃料ホースとパイプの組間違い!?
今回発表になったリコールはまたもや燃料系統とブレーキ系統です。
①ブレーキパイプにおいて、車体への固定位置が正規の位置と異なる位置に組み付けられているため、当該パイプが車体及び燃料蒸発ガスパイプと接触するものがあります。
そのため、当該パイプが損傷してブレーキ液が漏れ制動力が低下する、また、燃料蒸発ガスパイプが損傷して燃料蒸発ガスが漏れるおそれがあります。②燃料フィラーホースにおいて、組み付け方向が誤っているため、当該ホースが変形しているものがあります。
そのため、そのまま使用を続けると、当該ホースに亀裂が発生し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがあります。スズキHPより引用
内容は大きく2つ。燃料フィラーホースの組付け方向間違い。そしてブレーキパイプの位置組間違い。パイプが燃料蒸発ガスと干渉して燃料蒸発ガスが漏れる恐れというもの。
どちらの内容も見ていて、うーんとうなってしまいます。
対象車はJB64W-159617~JB64W-167672の798台とかなり少数です。
しかし、内容を見るとちょっといただけないなと思います。
部品製造ミスではなく、組付け作業ミス
リコールの多くは部品の不良で、良品に交換という内容が多い中で今回のものは組付け不良です。
どちらかというとヒューマンエラー的な内容です。
現行ジムニーは冒頭にも書いた通り、オーダーを入れてから納期が1年と言われています。
生産ラインの問題もあるだろうけど、今回のリコール内容はちょっといただけない。
最悪燃料漏れとブレーキが効かなくなる恐れあり
リコール症状が進んでいくとどうなるか?
・燃料が漏れる
・ブレーキフルードが漏れる
燃料が漏れると車両火災へつながります。ブレーキフルードが漏れるとブレーキが効かなくなります。
どちらも非常に危険なトラブルにつながります。リコール作業は早めに受けてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。