18歳になって、免許を取得。早い人ならすでに働いていたりして、車がないと生活できない地域の人であればマイカーが必須になってきます。
僕が住んでいる地域はまさにそれで、社会にでると通勤はほぼ車がメインの人ばかり。あえて勤め先の近くに住まいを借りるという人も居ますが、マイカー通勤が非常に多いです。
初めて車を買う時って、いろいろ悩んでしまうと思います。僕の年代には、新卒でスポーツカーを買う人も結構いました。僕自身、初めて買った車はRX-7のFD3S。中古車ですが当時114万かその辺しました。走行距離が9万キロ近い個体です。
今新卒であえてスポーツカーを買う人ってものすごく少数派になっています。しかし一昨年新卒で中古のスポーツカーを買った人がいます。
今日はそんなことを書いてみます。
目次
スポーツカーを初めての車に選ぶ時、覚悟しておいてほしい事
一昨年新卒であえてスポーツカーを買った人の車種はインプレッサでした。中古でしたがWRX。その後、どうなったかというと現在はその車を降りて売却しています。
せっかく買ったスポーツカーなのに、2年もたずして売却・・・。どうしてなのか?
スポーツカーってやはり特殊な車です。実用性などを考えると、生活する道具としてはデメリットが多い。
スポーツカーを初めての車に選ぶ時、以下の事を覚悟しておかないと長く所有することができません。
・燃費が普通のコンパクトカーなどより悪い
・維持費がかかる(タイヤ代やその他メンテナンス費用)
・人や荷物をたくさん乗せられな
・駆動方式によっては雪が降ったら使いにくくなる
・保険が高い
・ハンドルなどの操作一つ一つが重たい
ざっと挙げるとこの辺りがデメリットになります。一番は維持費が高いです。
自動車保険もスポーツカーってコンパクトカーに比べると抜群に高いです。新卒の年齢だと年額軽く10万円オーバーなんてザラです。僕は今年額2万円くらいの保険です。(対人対物無制限の車両保険はなし)
もちろん年式の新しい車だったり希少な車だとすると車両保険も付帯しておいた方がいいので、任意保険がかなり高額になります。
そして当然のことながら燃費が悪いです。エンジンパワーを絞り出す車なので、リッター10kmに届くというのは夢の話という車が多い。
ちなみに僕が乗っていたRX-7のFDはリッター4km台。FC3Sはリッター6km台でした。毎回計測していましたが本当の話。
車によってはハイオクも入れないといけないから燃料代も高い。さらにはタイヤも扁平タイヤなので高いです。
スポーツカーって維持するのに、コンパクトカーや軽自動車とは比べ物にならないくらいお金がかかります。
これを新卒で賄っていくと、一人暮らしをしてアパートを借りていたりすると、貯金なんかまったくできない状態になります。
一昨年WRXを買ったお客さんも、度重なるランニングコストが圧迫して2年もたずして売却することとなりました。
新卒におススメのスポーツカーって何?
これは僕自身の経験にもなりますが、もし新卒の人がスポーツカーに乗りたい!でも車種は決まっていない!というのであれば、お勧めしたいのは以下の車。
・ホンダ S660
・スズキ アルトワークス
・ダイハツ コペン
その他としてカプチーノやビート、AZ-1など。いわゆる軽スポーツカーです。僕もカプチーノに乗っていましたが、RX-7とは雲泥の差があるほど維持費が安く済みました。
軽自動車のスポーツカーだと、まずは自動車税が安い。新車だとしても年額1万円台です。そして車検が安い。どうして車検が安いのかというと、重量税が安いです。軽自動車なら6600円位。
普通車で重たいスポーツカーになると、重量税だけで35000円近くするものもあります。国に治める法定諸費用だけでこれだけの差になります。
車検は軽自動車と普通車だと1.5倍くらい変わるイメージです。もちろん最近のエコカーならエコカー減税や免税で普通車でも抜群に車検が安い車があります。
ハイブリッドや電気自動車です。もしEVの普通車でスポーツカーなんかがあれば維持費は安くなると思います。車検も安いし電費なのでガソリンより安い。
入門のスポーツカーとしては軽自動車を選ぶと、一人暮らしだとしても何とかなります。
燃費も車が軽いからリッター10~15kmくらい。カプチーノは最高でリッター14km走ったし、最悪でも10kmを切る事はほとんどありませんでした。
財布にやさしいのが軽スポーツカーです。
雪国の通勤をメイン使うのなら駆動方式にも気を付けて!
車の使用用途が主に通勤で雪国に住んでいる場合、気を付けないといけないのは駆動方式です。
いわゆるFRなどの後輪駆動の2WDは雪にめちゃくちゃ弱いです。例えば雪が降った翌日の朝、凍った路面で信号待ち。目の前には陸橋。
これ、最高にヤバいパターンです。もし陸橋で渋滞している場合、前の車との距離を詰め過ぎないこと。そして絶対に止まらないこと。
どういうことかというと、雪の坂道で停止すると車が坂を登れなくなんです。駆動がうまくかからなくてカメのようになってしまいます。
なので、FR乗りは雪道の渋滞に遭遇した場合、車間距離をあえて広めにとっておく。そして決して止まることなくゆっくりと坂を進んで登りきるというテクが必要になります。
もし坂の真ん中で止まってしまったらいったんバックしてやり直すという手もあります。ですが、渋滞して後続車がいたら大ブーイングです。それこそ後続車全てにバックしてもらわないと動けないんです。本当の話。
これがFFや4WDだと大丈夫なんです。FFでも急な坂道はきついこともありますが、何とか登り切れます。一番最強なのは4WD。4WDで登れない坂があれば、周りの車すべて登れません。
スポーツカーってFRが一番楽しいと僕は思います。でもFRを選ぶとしたら気を付けてください。最低でもスタッドレスタイヤはいいものを履く。これは絶対です。
スポーツカーでドライブすると最高に気分がいい
スポーツカーを買ったらぜひ休日にドライブに出かけてください。峠道を走るのも爽快ですし、高速をクルージングするのもいい。
とにかく走るということに喜びを見いだせるのがスポーツカーです。
社会に出ると少なからず学生時代とは違う種類のストレスがかかります。人間関係だったり、上下関係だったり、取引先やお客さんとの関係だったり。
僕も毎日ストレスまみれです。純粋に整備士をやっていたころって、車と作業にだけ向き合っていればよかったので、対人関係のストレスはあまり感じませんでした。
今ではお客さんとのやり取りも積極的に行わないといけない立場なので、いろんな提案もしないといけないし、クレームにも真摯に向き合わないといけない。
そんな時、会社を出て自分の車に乗り込むときって本当にストレススイッチがオフになる瞬間です。自分の車がスポーツカーなら、家に直行しないで今日一日のできごとを振り返りながらドライブして帰るというのもいいでしょう。
大衆車にはないものをスポーツカーは与えてくれます。デメリットとメリットを比較して考えたら、買ってもいいかなって人も居ると思います。
ある程度年齢を重ねてくると、どうしてもスポーツカーに乗れなくなる期間って出てくる人が多いです。僕自身もそうでしたけど。
だけど体が自由なうちは、もう一度スポーツカーに乗りたいなって。そのくらい虜にしてくれます逆に体が元気な若いうちにスポーツカーを体感しておくのって、後々にいい経験につながっていくかなとも思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。