ディーラーで知らずのうち非純正部品を使われた?これって詐欺にならないの?

昨日ネットの記事を読んでいたら、海外のニュースでちょっと興味深いものがありました。記事によると、ベンツを買ったオーナーが度重なる故障にあってディーラーで整備をしていたとのこと。

故障は全然直っていなくて、自分で調べてみたらなんと非純正部品を使って修理されていた。怒ったオーナーがそのベンツを燃やしてしまった、というなんとも過激なニュースです。

ここで問題になるのは、正規販売店であるディーラーが、車の修理をする際に非純正部品を使って修理していたということ。

純正部品・社外部品の違いとは?それぞれのメリットデメリットを交えて考えてみます。

ディーラーは基本的に純正部品を使う

僕は自分の車をディーラーで整備をしてもらったことは、リコール作業しかありませんので詳しくはわからないんですが・・・・。

基本的に、ディーラーで整備をするときって純正部品を使うはずです。僕が知っている限りでは、純正を使っています。

ディーラーには純正パーツ部品から一日に何回かの便が出ています。

ディーラーに外注整備を依頼する時も、すぐに純正部品の納期を照合しているので、間違いなく純正を使ってると思います。

例外なのはオイルで、ディーラーの中には社外のエンジンオイルを使ってるところもあります。オイル交換って、どんなオイルを使って交換するかお客さんが決めてくれますよね?

高性能なエンジンオイルをオーダーされたときなど、純正ではないオイルの設定があるディーラーを見かけました。

ディーラーが社外部品を黙って使うのは詐欺?

それではディーラーが仮に社外部品を使って車の修理を行ったら、それは詐欺になるのか?これはちょっとグレーな部分になると思います。

部品代を純正定価で請求されたにもかかわらず、社外部品を使っていたら完全にアウトです。

部品全般を見てみると、純正部品よりも社外部品のほうが値段が安いです。面白いことに製造元が同じであってもです。

例えばファンベルト。純正部品をよく見ると三ツ星マークがついているものがあります。純正三ツ星ベルトと同じ社外三ツ星のベルト値段を比べると、社外三ツ星ベルトのほうが安い。

物は同じですが、純正部品となると純正ブランドになるので高いという仕組み。プラグもそうですよね。箱は自動車メーカーのものにはいってますが、中を開けるとNGKだったりDENSOだったり。でも、純正のほうが高い・・・。

部品自体の性能を考えると、純正のほうが間違いない。理由はその車を新車時に構成している部品そのものになるからです。

社外部品の中にも、社外三ツ星のような例もありますが、やはり粗悪なものが出回ってるのも事実です。

これを踏まえて考えると、ディーラーで整備をする場合、お客さんの断りをなしに非純正部品を使うのはちょっとまずいと思います。

ディーラーっていうのはメーカーが製造した車を販売している会社で、アフターメンテナンスを主に担う会社になります。

ディーラーではない町工場であれば、社外を使うことになんら問題はないんですが、きちんとした純正部品をメーカーの基準に則って作業するのがディーラーの役割ではないかなと。

お客さんに聞いてから社外を使うのは、OKだと思います。基本的にディーラーではリビルト部品も使わない傾向にあります。

信頼できる社外部品とそうでない社外部品の違いは?

社外部品の話に戻して、当たり外れがあると書きました。

具体的にどういうことなのか?

まず社外部品でも信頼できる部品ももちろんあります。まずは純正部品として卸しているメーカー。プラグでいうとNGKやDENSO。ベルトは三ツ星などが有名です。

自動車メーカーからオーダーされて、その車の部品を作ってる部品メーカー。純正以外にも独自ルートの社外部品として販売しています。

これは純正パーツと全く同じものなので信頼性抜群です。

そして、第二の純正部品として存在しているメーカー。トヨタはドライブジョイ、日産はPITWORK、ホンダはHAMPといったメーカーです。

純正の代わりに推奨されている部品です。実際にPITWORKのオイルフィルターを分解してみた事がありますが、純正とそん色ない品質でした。

問題なのは、よくわからない社外部品。特に最近は海外性がどんどんと流通しています。電子部品から消耗品まで、純正の半値以下で買うことができるものが存在します。

試しに買ってみた事がありますが、エアクリーナー、エアコンフィルター、オイルフィルターなど、フィルター類は頭をかしげざるを得ない品質のものがありました。

というのも、純正と比較するとスカスカしてるんです。これでゴミを通さないのかなって。3層にしなくちゃいけないところを1層しかないようなイメージです。

フィルター類って、ゴミをキャッチしないと内部にダメージが蓄積されてしまうので、どうなのかなと。

このような粗悪社外部品が存在するので注意しないといけません。

安心なのは、社外の選択肢を与えてくれる工場

純正を使おうが、社外を使おうがきちんとした部品であればコストをうまくコントロールできます。

安心なのは、社外を使ってもいいかという選択肢をくれる工場です。

僕がお客さんとやりとするときは、まずは純正定価で見積もりを出します。

お客さんがその価格で納得してもらえたら、純正をオーダーしています。納期などに遅延が発生する部品は、時間をもらえるか聞いて、もらえないのなら社外部品の選択肢をお客さんに聞くようにしています。

純正部品よりも社外部品のほうが、早く手に入るのは間違いないんです。

続いては、受け入れが終わった段階の見積金額に不満を持っているお客さん。部品と工賃を合わせるとやっぱり車検や点検って割高なイメージはぬぐえません。

そんな時、社外部品を使ってもいいか聞いています。値段に不満を持ってる人は、ほぼ社外部品をオーダーされます。

薬でいうところのジェネリック医薬品みたいなものになるのでしょうか?

ここまで書いてきて思うことは、やっぱりディーラーで黙って社外部品を使われるのは嫌だなって。ディーラーではまず純正部品ありきからスタートしてほしいです。

黙って社外部品をディーラーがとりつけるのはブラックに近いグレーではないかなって感じます。

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